京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 おのおの花の手柄かな・・

2009年09月09日 | 日々の暮らしの中で

春の七草は草だが、秋の七草は「花」であります。「花野」と言えば秋の季語。

    秋の野に咲きたる花よ
       指(および)折り数ふれば七種(ななくさ)の花

草むらでの姿なき演奏会の正体見たし。奏者を捕まえることができるかどうか。
Jessieが使った虫かごにきゅうりでも入れて、ふたを開けたまま草むらに一晩置いておくとします。朝には宿代わりにしている者がいるでしょうか?たとえ空っぽでも、「まぁ、いいか」とJessieの口真似ですませましょう。
もっとも人間同様、季節と共に暮らす彼らにとっては迷惑千万な侵入者でしょうが。

先日見かけた赤まんまは、通りすがりのお宅の門扉のすぐそばに生えていました。しかし外側、道路の端っこ、ということはもらってもよい、と判断し、まるで雑草を抜いてあげるかの素振りよろしく頂戴してしまいました。
「まるで雑草」、こんなものをわざわざです。我が家に移植。増えるはずですが根付くことを祈って、朝顔の代わりにしばらく様子見を続けます。

    草いろいろ おのおの花の 手柄かな  (芭蕉)

手柄と言ってはおこがましいが、自分は自分の色で生きていることを認められている気がします。まるで応援歌のようであります

なんやらちょっと味気ない秋の夜です……。
コメント (6)
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