京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 ふわっと 浮いたような

2009年09月18日 | 日々の暮らしの中で

【離れていて、ときどき通って暮らすのが、年月を経ても縁の切れない関係を保つことになるのだろう。ひょっこりやって来て、泊って行ったりするのは新鮮な感じがしてよいにちがいない。いつもいつも朝から晩まで顔を見て暮らす、そうなったらやはりうっとうしく気に入らないことも出てきて、憎らしくなるだろうから。
子供を大事に養育しているだなど、情けない。「いつもひとり身」、身軽さが感じよい。】

これは、兼好法師の婚姻感と言えるのだろう。何と、こんなこと考えていたのかと思ってみたり。それでいて、女性の色香ほど男心を惑わせるものはない。しばし漂うだけの匂いであるのに、あまりの芳しさについくらっときてしまう…とおっしゃって。
そんなことに目を通したりしながら、孫との生活を重ねてもいたのだった。

八か月間の長丁場となった孫娘の日本滞在。
関空に送り、最後の最後にガラス越しに私を呼ぶ声、それと共に、にこーっと笑って手を振る姿をしっかりと焼きつけた。日常に引き戻されてみれば、なんとはなしに沈みがちな日が続く。

が、気づけば、すぐ隣にあった笑顔も笑い声も小さく遠のいてきている現実があった。あんなに潤って楽しかった日々さえも、はや「過去」へと押しやってしまう時間の流れ。でも、それは同時に私を再生へと向かわす力で誘ってくれてもいるようだ。

ふわっと、気持ちが浮いた…気がする。


Jessieに送ってあげるはずだったお菓子類、食べてしまったよ。
残ったのはこれだけ。これあまり好きでないのよ。
また買ってくるからね。

「野原しんのすけ」の生みの親が行方不明だとかよ。

       

コメント (7)
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