京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 ふ・麩、腑が抜けて・・・

2009年09月11日 | 日々の暮らしの中で
             

娘のところへ送る箱詰めの中味を探しながら“京の台所”錦市場のアーケードを入って行った。新京極や寺町通りに比べてさすがにここには修学旅行生も少ない。
年末には食材を買い求める人で狭い通路はごった返し、私などは買い物をすることすら煩わしい。なのに足が向く、言ってみれば行事だろう…。

「京の華」、湯葉とのセットで、色も形もかわいい麩だ。三歳の姫のお気に入り。麩は好きと見える。

小麦粉から取り出したグルテンを主原料とする食品の麩。たんぱく質を補う食品である。
「フッ」と吹けば飛ぶ麩。これがまた脳の働きに欠かせないアミノ酸濃度が高いために、脳の発達を促すというではないか。今更“脳の発達”でもなさそうだが、脳へのピンポイントでグッドタイミングな食品となるかと思ってみる。三袋購入、2-1で。
    (映画村で5/30)   
めっきり会話も減っちゃって、笑いも少なく、大きな声を出すこともない。
麩が、いや、腑が抜けたような、ちょっと気弱な自分のままで、頑張らなくてもいいようにと世間を泳いでいるこの頃。どうすることもできない気分の落ち込みに、少々いらだち、歯がゆさも感じている。

ただ…、心が波立つような時も、どんと重苦しい時でも、どこか人間の心の奥底には冷静な、静かな領域があって、時が過ぎるのを待てば…なんとか、と経験上からでも感じている。だから、今はそれが浮上してくるのを待っているだけ。

郵便屋さんが運んでくれた朝顔の思い出、手紙はあの世の弟のところまでも届いたようだ。
しかし、それでも私の心は浮きたつこともない。すべてが行き過ぎるのを待つかな。
コメント (9)
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