京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 よきかな「とろろ飯」

2009年09月30日 | 日々の暮らしの中で
   

自然薯や長芋などをすりおろし、すり鉢ですった「とろろ」に母がだし汁を加えていきます。それを軽くすりこぎで混ぜ合わせていた父の姿を思い出しました。「とろろ汁」が好きだった父は、いつも母との共同作業を楽しんでいました。ご飯にかけての「とろろ飯」と。

珍しく思い浮かべた両親の姿。…と思えば十月・十一月はふたりの祥月、うっかりした、と言ってもまあしかられることはないでしょう。仲の良いふたりでした。
    
        妻老いて母の如しやとろろ汁

父がこのように実感していたかどうか…。「老いた」には少し早い母でしたし。
私は、若いころは、「とろろ」が何とも気色悪い食べ物に見え、口にすることはありませんでした。

先日、鴨川を眼前にして、おいしく「とろろ飯」をいただきました。あれって噛んだかな?噛まずにスルスルスルっとのど元を通っていくようです。
昼間からたっぷりとのどの渇きをうるおし、川風にあたり近況報告し合って…。

河原町三条を南に下がってすぐ、東へ入る「竜馬通り」があります。カラオケ屋さん、居酒屋も並ぶ雑然とした通りですが、龍馬寓居の跡を刻んだ「酢屋」があります。
付近にはおりょうさん寓居の跡も。

歌舞練場の前から先斗町通りを下がって… 三条と四条の中間ぐらいの位置に、京都・パリ姉妹都市盟約締結40周年を記念して計画されたポン・デ・ザール(芸術橋)のモデル、鴨川歩道橋が建設予定だったそうな。その計画は現在“凍結”。そのようなものがなくてよかったと思うひとりであります。

先斗町界隈をぶらぶらと歩きながらの先日、“姉さん”の回復を嬉しく思っておりました。
コメント (14)
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