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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌はなぜ日本人が住みたい街№1なのか

2007-05-02 22:23:11 | 札幌学 & ほっかいどう学
 先日、書店を覗くと表題のような本が目に止まりました。

 昨年9月、私はこのブログ上でブランド総合研究所という調査機関がインターネットを通じて、全国約2万5千人に「魅力的な都市」を問うたところ札幌市がトップにランクされたと記しました。
 この本はそのことを受けて書かれたようでしたので、興味を抱いた私は早速購入して読むことにしました。

 筆者は 林 心平 といい、東京で生まれ育ち、札幌の大学で学んで以来、札幌に居住し16年を経ているそうです。
 実はこの林心平という筆者は、あの立松和平という作家の子息で、彼はこの本の出版を機に文筆業として身を立てていくそうです。

 彼は札幌の6月を次のように描写しています。
「そして、6月がやってきた。いつのまにか春はどこかへ行ってしまい、そのあとに来るはずの梅雨は気配も見せず、まさしく初夏と呼ぶにふさわしい、緑の季節がやってきた。
 もう、寒くはない。さりとて暑くもない。そう、蒸し暑くないのだ。というよりむしろ、さわやかな風が吹きわたる至福の気候だった。大気には活動を本格的に始めた植物たちの作り出す、新鮮な酸素が満ちあふれている。街には、ニセアカシアの白い花の甘い香りが漂っている。太陽の光は、すべてのものを輝かせている…。」
 この札幌の6月を筆者は“サッポロ・ジューン”と称します。

 けっして全編が札幌讃歌ということではなく、冷静な視線を感じますが、筆者が東京生まれ、東京育ちですから、自然と東京との対比で札幌を語っています。
 端的に筆者は指摘します。
 
 建物と建物が密集していない。道路の幅が広い。大学の中に巨大な木が茂るなど広さを感ずる。それでいて、美術館も映画館も大書店もデパートもスーパーも大学の友だちのアパートも居酒屋も、すべてが自転車があればたいていの用事を済ますことができるこじんまりとした便利さが札幌にはある と言います。

 札幌の街がこじんまりしているとは、いかにも東京育ちらしい感覚です。私などの田舎者にしてみれば、その大きさを掴みかねているのですから・・・。

 もう少し、この本に、この話題にこだわってみようかな?