もう少し沢木耕太郎論を・・・
沢木耕太郎は映画評論でも一家言をなしています。
これまで彼が映画評論を論じたものとして、「世界は『使われなかった人生』であふれている」、「シネマと書店とスタジアム」、そして今回発刊された「『愛』という言葉を口にできなかった二人のために」と三冊あります。
私は映画嫌いではありませんが、どちらかというと積極的に映画を楽しむ方ではありません。ですから、これらの沢木氏の映画評論については、一つの読み物としてし接していたというのがこれまでの姿勢でした。
しかし、今回は私の中に少し余裕ができたせいでしょうか。沢木氏が論ずる映画を見てみようという意欲が出てきました。
「『愛』という言葉を口にできなかった二人のために」では32編の映画について評論しています。
この本の中で紹介され、DVD化された映画をレンタル店から借りてきて見ています。現在まで7本を見終わりました。その都度、沢木氏の評論を読み直し、私なりの感想を記すことを自分に課しています。
この本で紹介されている32編の映画にしても沢木氏らしさが存分に発揮されています。
32本の中にいわゆるハリウッド映画はほとんど登場しません。(「フィールド・オブ・ドリームス」はハリウッド物か?)
彼が選定するのは一貫してヒューマンタッチのものなのです。(サスペンス的なものも一部ありましたが)
沢木氏の選定は、
人のさまざまな人生を描き、人のさまざまな思いを描く、内面を映すような映画でなければ筆が動かない、とでも言うように徹底しています。
※ 我が愛するコンサドーレは今夜も湘南に競り勝ちました!
この勢いはいよいよ本物のような気がします。
気を緩めることなく、ゆけ!コンサ!