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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

大通公園に面したマンション 2

2010-04-06 23:59:59 | 札幌(圏)探訪
 大通公園に面してマンションが次々と建てられている現状は札幌の街づくりの観点から見て、望ましい状況なのだろうか?

 昨日、「大通公園で毎年夏に行われているビアガーデンでの音量を抑えることになった。
 その理由は周辺マンション住民の苦情に配慮したものである」というニュースが流れたと記しました。このことは、大通公園に面したところまでが人々の生活の場になったことを表しています。
 私はここに問題意識を感ずるのです。
 
 私が大通公園に対して抱くイメージは、大都市札幌の中心部に人々が憩うことのできる素晴らしい空間を先人がプレゼントしてくれたものだと思っています。
 そして今、その空間は単に人々が憩うだけではなく、札幌の、あるいは北海道の、いや時には全国の人々が楽しみにしているさまざまなイベントの会場として、人々を楽しませてくれる貴重な空間となっている、と私は思っています。
 言葉を換えて言うと、大通公園は人々にとっては日常を忘れさせてくれる、非日常的な夢の空間でもあると思うのです。(そこでは時には大音響や煌く光の演出があってもいいと思います)
 この思いにはかなりの人が共感していただけるのではと思っています。

 その夢の空間が徐々に人々の生活の場に変わってきている現状を私は憂いているのです。
 どのような建物を、どこに建てるのか。それはすべて経済の原則が適用され、需要のあるものが優先されてきたということなのでしょう。
 結果としてそこにマンションを建てようとする業者、そのマンションに入居しようとする人たちを責めることはできません。

 問題は札幌の街をどのように形成していくのか、というビジョンを市民が共有し、行政がしかるべき措置を取ることができるか、どうかではないかと思うのですが…。
 しかし、それも次々とマンションが建てられたり、建設が進められている今となっては犬の遠吠えでしかないのかもしれません。

 非日常的な夢の空間に楽しみに出かけたときに、そこに人々の生活の匂いを感じたとき私たちはどんな思いをするのだろうか…。