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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

駐屯地見学ツアー in 島松 後編

2011-01-30 22:06:26 | 札幌(圏)探訪
 駐屯地を巡る中でいろいろなところに自衛隊らしさが顔を覗かせたが、私には特に「生活隊舎」と呼ばれる独身寮に自衛隊の特徴が凝縮されているように感じた。

 見学ツアーは被服工場から「32号倉庫」、「31号倉庫」と移った。
 31号倉庫は、主に自衛隊員の身の周りの装備、あるいは生活用品などに関する備品が準備されている倉庫だった。高く、広い倉庫内には各種用品がうず高く積まれていた。

        
        ※ 広々とした32号倉庫です。

 続いて31号倉庫は、自衛隊の訓練に関する部材や部品、その他隊内における必要部品などが備蓄されている倉庫だった。部材や部品には割り合いに細々としたものも多いらしく、その一部はコンピュータ管理されていて管理の近代化も進んでいるようであった。
 その規模は北海道内全ての補給を担当しているとあって想像以上に大きな規模であった。

        
        ※ コンピュータ制御された備品棚です。

 次に訪れたのは、「装軌工場」だった。
 装軌工場とは、戦車など戦闘機材の修理・整備をする工場である。
 こちらは機密的なところも多いらしく写真撮影は禁止されたが、ある意味では最も自衛隊らしいところとも言え興味深い見学場所であった。
 工場内には九〇式戦車のエンジンが分解中だったが、排気量21,500ccの10気筒ということだったが、そのシリンダーは一個で2,000cc超ということでとても太いものだったことが印象的だった。(九〇式戦車についてはウェブ上で詳しいです)

 続いて男子独身寮、女子独身寮を見学した。この寮のことを自衛隊では「生活隊舎」と称している。
 さすがに女子寮の方は空き部屋を見ただけだったが、男子量では実際に隊員が生活している部屋を見せていただいた。
 その印象を一言で表現すると「簡素すぎる」というのが率直な感想だった。
 部屋の中はベッドと机、個人用のロッカー、それに娯楽用にテレビがあるだけだった。そのほかには一枚のポスターも張り紙も見当たらなかった。
 私たちが訪れるために整理したのかと思われたが、「いつも整理整頓は厳しく指導している」という担当上司の言葉だった。
 寮内はもちろん禁酒・禁煙。
 上司の言葉で印象的だったのは、「自衛隊においては一日でも早く入隊した者が隊内においては先輩であり、先輩の命令には従わねばならないのが自衛隊であり、隊舎においても同様である」と言われたことだ。女子寮とて同じであろう。

        
        ※ 男子独身寮の質素な居室です。

 質素な隊舎、厳しい規律、まさに自衛隊そのものといった感じであった。
 自由に、そして甘やかされて育ってきた若者が入隊した途端に激変する環境に「よく耐えられているもの」と感心せざるを得なかった。
 私たちの知らないところで激しい葛藤があったり、見えないところで発生する問題もあるいは結構あるのでは、とも想像したのだが…。

 以上で見学は終わり、昼食は隊員と同じ「隊員食」を試食させてもらった。
 当日のメニューは焼きそばを主としたものだったが、副菜も付き栄養・ボリューム共に十分だった。しかし、同時に出された麦入りのご飯は正直に言ってあまり美味しいとは言えなかった。

        
        ※ 当日試食した隊員食です。

 午後は「資料館見学」「雪上車試乗」があり、一日の見学を終えた。

        
        ※ 唯一の自衛隊らしい写真は雪を被った戦車です。現役ではない?

 見学ツアーを終えてその印象は、やはり「私たちの日常とはかなり違う」という印象だった。
 そう感じさせるのは「自衛隊が国を護る」という目的のために組織的にしっかりと統一されているからなのだろう、と思わされた見学ツアーだった。


コングラチュレーション!ザックジャパン!

 今朝深夜、ザックジャパンはやってくれました!!!
 本当はこの話題で投稿したいのですが、他にも投稿したいストックが貯まっているのでここでほんの少しだけ触れておくことにします。

 正直言って、どう贔屓目に見ても終始オーストラリアに支配し続けられた決勝戦だった。
 つまり、試合に勝ったのはオーストラリアであり、勝負に勝ったのが我が日本という構図だったのではないだろうか。
 しかし、それは日本の素晴らしさを少しも薄めるものではない。
 よくプロスポーツ選手が口にする言葉がある。「結果が全て」だと…。
 その結果をもぎ取ったのが「ザックジャパン」だったのだ!
 そしてキャップテン長谷部はその胸に優勝トロフィーを抱いた。

 コングラチュレーション!ザックジャパン!