田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

「私が描く札幌物語」2011

2011-01-13 14:48:00 | 講演・講義・フォーラム等
 「楽しもう!せっかくの『冬』だから!」をテーマにしたシンポジウムが開催された。3人のパネリストが思い思いの冬の楽しみ方を提言した。

 1月6日(木)午後6時15分から札幌市時計台2階講堂においてシンポジウム「私が描く札幌物語」2011 ~楽しもう!せっかくの「冬」だから!~が開催され参加してきました。

              

 この「私が描く札幌物語」は、市役所の有志が集い実行委員会を結成し、2000年から「札幌がより明るく夢多き街になってほしい」という願いをこめて、さまざまな角度から、さまざまなゲストを招いて開催してきたイベントだということです。

 今回で8回目となるシンポジウムに登壇した方々は、
◇須田  力 氏(北方圏・スポーツ研究会代表、元北海道大学教育学研究科教授)
◇井幡 篤憲 氏(財団法人札幌スキー連盟幹事、北海道フィンランド協会常務理事)
◇新保 哲夫 氏(札幌市立山の手南小学校校長、北海道雪プロジェクト世話人)
それから北海道大学学生ボランティア活動室相談員の菊池洋子氏がコーディネーターを務めました。

        

 それぞれの方がそれぞれの立場から冬の楽しみ方を提言しました。
 須田氏は、冬季間に積極的に戸外に出ることによって体力不足や肥満を解消することの大切さを説いた。そして氏はそのことを学生や地域住民の協力を得ながら実践・普及に努めているということだった。
 井幡氏は、冬季スポーツの専門家らしく、オーソドックスに冬季スポーツの素晴らしさを説いた。そして低迷していた冬季スポーツに明るさが見えてきたことに期待を寄せていた。
 新保氏は、雪と生活する上での楽しみを科学的に解明し、そのことを授業に生かそうと研究・調査されている。新保氏の言葉の中で「冬は何でも美しい!」と述べたことが印象的でした。氏は心の底から冬を楽しんでいることをうかがわせてくれた。

 最後に登壇者の皆さんが「冬」への思いを一つの言葉にして表してくれました。
 須田氏は、「“競生”から“共生”へ」
 井幡氏は、「一陽来復」
 新保氏は、「雪大好き 人生は一回」
それぞれに思いがこもった言葉と受け止めました。

 ところで今回のシンポジウム、私のメモはいつものように進まなかった。
 私は私のどこかできっと“画期的”な提言を期待していたようなのだ。
 考えてみれば、これだけ情報が発達した現代において、一つのシンポジウムに参加したからといってそれほど新たな情報を得たいと望むほうが無理な願いなのかもしれない。

 このシンポジウムで私が得た新たな情報は…。
 「雪を排雪するコストは、除雪するコストの80倍もかかる」ということです。
 これは驚きです。雪国で快適な暮らしを維持することは大変なことだと実感すると同時に、大変な「雪」だけどその「雪」に関わり働きかけることは豪勢な遊びなのではと思った。
 そうあらためて気付かされた私としては、これから積極的に「雪」に関わり豪勢な遊びを堪能しなければと思ったのでした。