私にとっては最も苦手な物理のお話である。敢えてそんな苦手の話を聞こうと果敢に飛び込んだのだが…。ものの見事に返り討ちにあってしまった。(´_`;) う~ん。目に見えない電波と光の話は難しいわい。(~ヘ~;)
2月22日(金)午後、南区民センターにおいて「放送大学講演会 in 南区センター」という講演会があり参加した。なぜわざわざ南区まで?と訝られるかもしれないが、講演会後に放送大学の説明会があったからだ。
講演は「私たちのくらしを支える通信のお話 ~影の主役、それは電波と光~」と題して、放送大学の客員教授であり、北大の名誉教授である小柴正則氏が講師を務めた。
講演はまず通信の歴史から入った。通信の歴史の中では、「電気通信」の始まりである1837年のモールスの電信機が発明された。そして1864年のマクスウェルが電磁波の存在を予言したことにより「無線通信」の時代となったことが大きなエポックメーキングとなったとした。
無線通信、つまり電磁波の存在が証明されたことにより、世界の通信事情は飛躍的に向上し、現在のインターネットの世界へと繋がっていることは分かった。
インターネットの世界においてはその情報量、速度が瞬く間に飛躍的に向上したことはご存じのとおりである。そして、その情報量を表す単位のこととなると、もう私の頭はパニくった。Kiro(キロ)は10³、mega(メガ)は10⁶、giga(ギガ)は10⁹、tera(テラ)は10¹²、という世界でありteraでさえ1,000,000,000,000と表記され日本の数字標記では1兆となる。さらにその上に、prta(ペタ)は10¹⁵、exa(エクサ)は10¹⁸、zetta(ゼタ)は10²¹、yotta(ヨタ)は10²⁴、とある。そうなると私にはその大きささえイメージできなくなる。
ちなみに日本ではまだまだ大きな数字を表す数字があることは知られているが、私の後学のためにここに記しておくことにする。万(10⁴)、億(10⁸)、兆(10¹²)、京(10¹⁶)、垓(がい 10²⁰)、𥝱(じょ 10²⁴ )、穣(じょう 10²⁸)、溝(こう 10³²)、澗(かん 10³⁶)、正(せい 10⁴⁰)、載(さい 10⁴⁴)、極(ごく 10⁴⁸)、恒河沙(ごうがしゃ 10⁵²)、阿僧祗(あそうぎ 10⁵⁶)、那由他(なゆた 10⁶⁰)、不可思議(ふかしぎ 10⁶⁴)、無量大数(むりょうたいすう 10⁶⁸)と紹介された。講師の小柴教授によれば 10⁶⁸まで用意していればまず大丈夫だろう、と話された。
※ 講師の小柴正則北大名誉教授です。(ウェブ上から拝借)
ここから話は「電波の周波数と波長」の話になったが、もう私にはお手上げだった。私に理解できたのは、携帯電話には極超短波(300MHz~3GHz)が使われているということだけだった。そして、「スマートフォン」、「J-ALERT」、「GPS」、「携帯電話と無線LANの高速化」、「光海底ケーブルの高速化」と話が進んだが、私は理解のできぬまま呆然と聞いているだけだった。その中でちょっと興味深かったのは、空中を行き交う電波より海底に埋設された光海底ケーブルの方が通信速度は飛躍的に速いということについての指摘だった。(このように聞いたのですが、間違いありませんか?)
“猫に小判”とは、まさにこの時の私の状態である。ただ、私たちが使用しているスマホをはじめとしてあらゆる機器がとんでもなく進歩した裏には、科学者たちのたゆまぬ努力があったことを肝に銘じたい。
放送大学の方だが、こちらは大学担当者の説明を聞いてもふんぎりがつかないというのが正直な気持ちである。