Fosterとは「育てる」という意味であることはこのコンサートで初めて知った。つまり、北海道警察音楽隊が中高生の吹奏楽部の技量向上のお手伝いをするコンサートという意味のようだ。私にとっては何回目かのFoster Concertだが、今回は友人たち4人と一緒に耳を傾けた。
2月24日(日)午後、北海道立道民活動センター(通称:かでる2・7)において、第8回目となる「かでるdeかなでる Foster Concert」が開催され、友人4人で参加した。“かでる de かなでる"とは、言葉遊びにも聞こえるがなかなか良いネーミングだと思う。
今年道警音楽隊の指導を受けたのは、札幌市立前田北中学校吹奏楽部だった。同吹奏楽部は近年の少子化も影響して部員数が20名となってしまい、一般的な吹奏楽部の編成に満たない状態だと紹介文では述べられていた。しかし、男子部員もけっこう在籍していて、演奏を聴いてみてもそれなりに楽しく部活動に取り組んでいるように見えた。
コンサートのプログラムは次のような構成になっていた。
◇第1部 単独演奏~札幌市立前田北中学校吹奏楽部~
① ロマネスク/J.スウェアリンジェン
② 音楽のための古典組曲/伊藤康英
③ JABBELOOPメドレー/Ryo Kishimoto
~北海道警察音楽隊~
ステージドリル「ミュージック・パトロール2019」
( 休 憩 )
◇第2部 合同演奏
① 星条旗よ永遠なれ/J.P.スーザ
② フォスター・ファンタジー/S.フォースター
③ 吹奏楽のための第2組曲/A.リード
Ⅰ.SON MONTUNO Ⅱ.TANGO(”Sargasso Serenade”)
Ⅲ.GUARACHA Ⅳ.PASO DOBLE(”A la Corrida”)
④ ドラえもん/星野源
⑤ Burn/Ritchie Blackmore
〈アンコール曲〉 カーニバルのマーチ/杉本幸一
中学生の演奏は、道警音楽隊の指導もあってだろうか?はたまた顧問の日常の指導の賜物か、20名という小編成ながら良く音が出ていたように思えた。演奏する曲目も安易に流れず本格的な曲目に取り組んでいると見た。
道警音楽隊とカラーガード隊によるステージドリルは、見せる(魅せる)音楽そのもので、道警音楽隊の使命の一つとしている道民の親しまれる北海道警察をPRするに十分な楽しませる内容だった。
最も時間を割いた両者による合同演奏は、道警音楽隊に臆することなく演奏する前田北中学校吹奏楽部の頑張りを感ずることができた演奏だった。