田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

さっぽろ雪まつり(大通会場)を覗いてみた…

2024-02-06 18:30:45 | イベント
 札幌市民となってまもなく18年を迎えようとしている。「さっぽろ雪まつり」に対する期待感やワクワク感は薄れてしまったが、昨日(5日)好天に恵まれてこともありちょっとだけ覗いてみた。

    
※ 大雪像の中で出色の出来と思われたのが4丁目広場の「ウポポイ×ゴールデンカムイ」でした。

 おそらく札幌在住の多くのブロガーが「さっぽろ雪まつり」のことを取り上げているのではと想像される。詳しい内容、素晴らしい写真はそうした方々にお任せして、私は田舎オヤジ的視点から「さっぽろ雪まつり」をレポートしてみようと思う。

  
  ※ 10丁目広場の「北海道ボールパークFビレッジ」です。新庄監督がねぇ…。

それほど混雑もなく…
 意外に思ったのが会場の混みようがそれほどではなかったことだ。コロナ前だったと思うが、それはもう押すな押すな状態の大混雑だった。今回もそうした事態を予想していたのだが、それほどでもなく割合スムーズに移動することができた。

  
  ※ 5丁目広場の「栄光を目指し駆けるサラブレッド」の前ではアイドル達が入れ代わり立ち代わり歌い踊っていました。

 第一日目(4日)の様子を伝える新聞報道ではかなりの人出と伝えていたが…。やはり平日ということも関係したのだろうか?いやいや、ある報道によると札幌人はそもそも雪まつり会場には行かないということも伝えられたことがある。例え好天でも足が向かなかったのかもしれない。
 目立ったのが外国人の姿だった。少しオーバーに云うと周りはみんな外国人のように感ずる瞬間もあった。雪のないアジア系の人だけでなく、欧米系の人たちの姿も目立った。「さっぽろ雪まつり」はすでに世界的にもメジャーな祭(フェスティバル)として認知されたということなのだろうか?

  
  ※ 8丁目広場の「旧札幌停車場」です。建物だけなので割りあい造りやすかった?

雪像はイマイチだったかな?
 雪まつりの最大の魅力は大雪像にある。毎年「今年の大雪像はどんなものが出現するか?」というのは「さっぽろ雪まつり」の興味の一つだが、今回の大雪像は次の五つだった。
 ◆大通4丁目広場  ウポポイ×「ゴールデンカムイ」
 ◆大通5丁目広場  栄光を目指し駆けるサラブレッド
 ◆大通7丁目広場  ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)
 ◆大通8丁目広場  旧札幌停車場
 ◆大通10丁目広場  北海道ボールパークFビレッジ
以上5つの大雪像の中で出色の出来は「ウポポイ×ゴールデンカムイ」だろう。ゴールデンカムイの主役である「不死身の杉元」、「アイヌ娘のアシㇼパ」、そして「脱獄王の白石」がコミックから抜け出してきたようなリアルさで表現されていた。他の大雪像は例年の大雪像と比較して凡庸と評されても仕方ないのではと私には映った。

  
  ※ 7丁目広場の「ノイシュバンシュタイン城」です。造りがやや雑な印象を受けます。

 イマイチというのは市民雪像についても言える。特に市民雪像は例年と比べるとレベルが低下したのではと思わされた。大雪像も市民雪像も本格的開催が4年ぶりということで制作技術の維持、あるいは継承に課題があったのかもしれない。雪像づくりにもさまざまな課題があると想像されるが、ぜひとも大向こうを唸らせるような雪像が毎年制作され続けることを期待したい。
  
  ※ 祭前に札幌彫刻美術館前庭で開催された雪の彫刻展に出品された作品の一つです。題名は「雪稜の構成」と付けられていました。

コマーシャリズムが目立ちすぎないか?
 大通会場を一巡してみて企業などのコマーシャルが目立ちすぎではないか?というのが少し気になった。また、会場内に出店している飲食店の派手過ぎるメニュー表も気になった。

  
  ※ 2丁目広場では「札幌国際芸術祭」の一つが同時開催されていました。写真はバルーンで作られた作品です。

 雪まつりを運営するには膨大な経費がかかっていることは当然想像されるが、その経費のかなりの部分を企業などからの支援に頼っているのでは?と想像してしまった。あまりにコマーシャリズムに席巻されてしまっては、雪まつりのイメージそのものが損なわれてしまわないだろうか?

  
  ※ 1丁目広場ではカーリング体験が行われていました。

 雪まつりの見物客の多くが、いまや市民ではなく国内や国外の観光客だとしたら、やはりイメージも大切にしたいものである。
 そこで先日あるTV番組で「入場料を徴収することによって経費の負担の軽減を図っては?」という考え方が提起されていた。来場者が200万人もいわれる中、来場者から少額でも徴収することで相当の経費を賄うことが可能になってくると思える。そのことで雪像づくり技術が継承されたり、コマーシャリズムを抑えたりした形での開催が可能になるのなら、それも一つの在り方かなと思うのだが…。
 以上、ちょっと雪まつりを覗きながら、やぶにらみ的に雪まつりを考察してみた。
  
  ※ 例年に比べ、ややレベルが低いと感じられた市民雪像の中で目立ったジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に出演の「湯婆婆」が出色の出来と思いました。

 ※ 添付写真は会場を一覧する中で撮り貯めてきた中から適当に掲載してみました。