「人生会議」と言われても今一つぴんとこない。ただ、ACPと表記されているのを見ると、外国から入ってきた言葉のようだ。まあ、ゲストとして招請された漫才コンビ「オクラホマ」の漫談を聴くのもいいだろう、くらいの思いで参加したのだが…。
2月17日(土)午後、道新ホールにおいて札幌医師会が主催する「人生会議」なるものが開催され、内容もよく分からないまま参加した。
冒頭に札幌医師会の今眞人会長が、「人生会議とは一言でいえば “終活” のことでACPとも言われている」と挨拶された。
そしてまずオクラホマ(藤尾仁志、河野真也)の二人がフリーアナの国井美佐さんと軽快なおしゃべりを展開した。その中身は、二人のそれぞれの親のこと、あるいはお墓のこと、などについて面白可笑しく、それこそ漫談調に語り合った。それはこの日の「人生会議」を語るうえでのウォーミングアップのような位置付けだった。
そしてこの日のメインであるパネルディスカッションへと移った。
登壇者は今眞人札幌医師会々長、近祐次郎政策部長、そしてオクラホマの4人が登壇し、国井アナの司会で進行した。
最初に近政策部長が「APC」についてAPC とはAdvance Care Planningの略で「事前に医療の程度を計画する」ことだと説明された。
そして今会長が、現代の医療機関(病院)は、どう生きていくかサポートする機関であり、これからの医療機関は治す医療から、支え、癒す医療へと変わっていくと語った。そして今会長は、自らの医院の患者さんと面接し患者さんの希望を聞き、希望に沿った医療を約束する動画を見せていただいた。
最期に今(今会長のことではない)の人たちは自宅で自らの最期を迎えたいという人が増えているが、そのためには「かかりつけ医」を持つことが大切ということを強調された。
かかりつけ医をどうしたら見つけられるかについて、特別手がかりのない人は札幌医師会が運営する「在宅医療・介護・認知症サポートセンター」(TEL 0120-142-864)に一度相談してみることをお勧めしますとのことだった。
以前にも某講座において「かかりつけ医」の必要性を説かれたことがあったが、私のように在札幌期間が短いものにとってはどのようにして「かかりつけ医」を見つけたら良いのか戸惑ってしまうことが多かった。
この日アドバイスを受け、ぜひ一度紹介されたサポートセンターに相談してみたいと思った。
そしてまた、私自身もいよいよいつ緊急事態に見舞われてもおかしくない年代になってきた。「人生会議」…、を意識しなくては考えされられた今回のフォーラムだった…。