Foster…とは、「育てる」という意味である。つまり今回は陸上自衛隊第11音楽隊が札幌市立啓北商業高等学校吹奏楽を指導し、彼らを育てた成果を披露するというコンサートである。両者の演奏、そして合同の演奏を興味深く聴いた。
本日(2月25日)午後、かでるホールにおいて道民活動センターが主催する「第12回 かでるde かなでる Foster Concert」が行われ 、友人たちと誘い合って参加した。
これまでも何度か参加したことがあるコンサートだが、今年は前記のとおり陸上自衛隊第11音楽隊が札幌市立啓北商業高等学校吹奏楽部を指導し、育てるコンサートだった。
案内によると、啓北商業吹奏楽部が第11音楽隊の練習箇所である自衛隊の音楽堂に出かけて指導を受けたということだった。その際の動画も会場に流されたが、各パート毎に真剣な指導がなされていたようだ。
※ 第11音楽隊のキタラでのコンサートの情景です。写真はNGのため、プログラムから拝借したの鮮明ではありません。
本日は第1部で、それぞれが単独で演奏し、第2部では両者合同での演奏が披露された。例によって演奏された曲目を紹介すると…、
【第1部】
◆札幌市立啓北商業高等学校吹奏楽部
◇Y.ヴァンデルロースト/アルセナール
◇清水依与吏/クリスマスソング
◇清水依与吏/水平線
◇大橋卓弥、常田慎太郎/奏
◇タケカワ・ユキヒデ/銀河鉄道999
◆陸上自衛隊第11音楽隊
◇團伊玖磨/祝典行進曲
◇近藤礼隆/風がきらめくとき
◇伊福部昭/バンドのための「ゴジラ」ファンタジー
【第2部】 合同演奏
◇酒井格/たなばた
◇福田洋介/さくらのうた
◇東海林修/ディスコ・キッド
◇V.マッコイ/アフリカン・シンフォニー
〈アンコール〉◇B.クルー、R.ゴーディオ/君の瞳に恋してる
以上だったが、啓北商業の吹奏楽部は3年生が卒業して15人の小世帯だったが、それぞれの技量がしっかりしているためか、意外と言っては失礼だが15人でもそれなりにしっかりした音を出していたように思われた。第11音楽隊の指導の成果だろうか?
※ 札幌市立啓北商業高等学校吹奏楽部の皆さんです。3年生部員も含まれた写真のようです。
一方の第11音楽隊の方は、それはもうプロであるから推して知るべし40人編成の堂々たる音楽を披露してくれた。その中、「バンドのための「ゴジラ」ファンタジー」は過日COCONO SUSUKINO内の「TOHOシネマズ」の “轟音スクリーン” で観た「ゴジラ-1.0」を彷彿とさせてくけるような迫力あるトロンボーン、ユーフォニューム、コントラバスの轟音のような低音が印象的だった。
また、合同演奏では啓北商業の生徒さんたちは第11音楽隊に臆せずに堂々と演奏していたのが印象的だった。また、第11音楽隊は指揮者の石丸さんの配慮と思われるが、ソロパートのほとんどを啓北商業の生徒に任せていたところ配慮が伺えた。きっと啓北商業の生徒たちにとっては忘れることの出来ない感激の一日だったのではないだろうか?
二つの吹奏楽団による硬軟織り交ぜた曲の数々を聴かせていただき楽しいひと時を過ごすことができた。