転んでもただでは起きない田舎オヤジである。焚き火を楽しんだだけでそのまま帰るはずがない。焚き火を楽しんだ海岸から、石狩川の河口と日本海に挟まれた「石狩浜」に移動して海浜トレッキングを楽しんだ。
昨日とは違い、今日は朝から久しぶりの快晴に恵まれた。おまけに風もない。昨日は勢いよく回っていた風力発電の風車もほとんどが風がないため止まった状態だった。絶好のトレッキング日和である。
私は早々に石狩浜の「はまなすの丘公園」に移動した。トレッキングのスタート地点は石狩浜の中間地点にある「はまなすの丘公園ビジターセンター」だ。そこから浜の先端に向かって途中までだが木道が伸びているのだ。しかし、ビジターセンターは北海道の非常事態宣言を受け、閉鎖されていた。海浜植物の花の名を記した資料を入手したかったのだが残念!徒手空拳でのトレッキングとなった。
※ 「はまなすの丘公園ビジターセンター」の建物です。閉鎖中でした。
※ その閉鎖を伝える表示です。
※ ビジターセンターのすぐ横に立つ「石狩灯台」です。
※ 公園内はこのような木道が伸びていました。
ところが!公園内の木道の傍には海浜植物の名前を記したプレートが添えられていた。これは私のような初心者には嬉しい措置である。私はプレートと共に写真を撮りながら歩を進めた。ところが、ところが!海浜植物の花の季節はプレートの説明では6月以降のようだった。残念!わずかに花を付けていたのは、「はまはたざお」という白い花と、「いそすみれ」の紫の花だけだった。
《はまなすの丘公園の植物たち》
※の名の後ろの( )内は開花期を表しています。(5/中とは、5月中旬を表します)
※ はまはたざ(5/中~6/上)
※ いそすみれ(5月)
※ はまにんにく(6/上~7/上)
※ えぞかわらまつば(6/上~7/中)
※ はまえんどう(5/中~6/下 9/中~10/上)
※ はまぼうふう(7月)
それでもトレッキング自体は気持ち良く続いた。木道が終わり、さらにその先に砂利道が突端に向かって続いていた。この突端の位置は絶えず変わっているらしい。以前、石狩市の市民カレッジを受講し、講師の方が毎年その動きを観察し記録しているものを拝見したことがある。石狩川の流れ、日本海の海の動きによって、年々その位置が動いているそうだ。
※ 石狩川河口付近の流れです。
※ 石狩川(手前)の流れが日本海(前方)に注ぐ河口です。
本日、私は以前もそうしたように突端に立って、スマホのナビで自らの位置を確認しようとした。ところが、私の位置を示すナビは突端ではなく突端からかなり内側に入ったところを指していた。以前の時は、はっきりと突端を示していたのだが…。あるいはスマホの地図を作成した時から日が経ち、突端(砂嘴)が伸びたのかもしれない??
※ スマホの現在地が砂嘴の突端を示していません。(青い印)
石狩浜に立つ「石狩灯台」は、建てられたときは砂嘴の突端にあったのだが、その後砂嘴が伸びて、今や1キロ近くも内部に立っている。(灯台が建てられたのが1892年ということだから、100数十年の間に砂嘴がそれだけ伸びたということである)たから今もなお砂嘴は伸び続けていると云えるようだ。
突端を通過し、同じところを引き返してもつまらないと考え、海岸線を歩いて「はまなすの丘公園ビジターセンター」の駐車場に帰ってきた。
※ 海岸はご覧のように漂流物がびっしりです。
※ 公園内でキタキツネに遭遇しました。
わずかな時間のトレッキングだったが、気持ちよく晴れ上がった空の下、花は少なかったがそれなりに楽しいトレッキングだった。
《おまけの映像です》
昨夜の夕景が素晴らしかったので、2枚ほど載せることにしました。