アンサンブルグループ “奏楽” は私が好きなグループの一つである。その理由の一つは、大人の音楽を奏でてくれるからである。西区の文化の殿堂(?)コンカリーニョで “奏楽” の演奏を楽しんだ。
9月27日(金)夜、コンカリーニョで「Kotoni Classic in Concarino」が開催され、知人から入場整理券を譲られたので喜んで馳せ参じた。
喜んだのは、出演が「アンサンブルグループ “奏楽”」だったからだ。アンサンブルグループ “奏楽”は、元札幌交響楽団の団員だったオーボエ奏者の岩崎弘昌さんが、市内の若手演奏家たちの活躍の場を広げようと呼びかけて結成されたグループと聞いている。
※ "奏楽" の代表である元札響団員の岩崎弘昌さん
これまで私は “奏楽” の演奏を何度か聴いているが、岩崎さんがリードする音楽は若い集団なのだが、どこか落ち着いた大人の音楽を提供してくれるという思いがある。さらに、専門にMCを担当するピアノの前田朋子さんのユーモアと知性を併せ持ったアナウンスが、とても暖かく上品なコンサートへと導いてくれるところが魅力なのだ。
※ "奏楽" のスポークスマン的存在のピアノの前田朋子さん
この日も、上記お二人に加え、クラリネットの福井遥香さん、ファゴットの石黒玲さん、ホルンの畑田咲藍さんを加えた5人のグループでの演奏だった。例によって演奏曲目を紹介すると…、
《第1部》
◇リックル/カッサシオン 変ホ長調より 第一楽章Adagio₋Allegro
◇モーツァルト/きらきら星変奏曲
◇ビゼー/「カルメン組曲」より ハバネラ、セギディーリャ
◇シューベルト/「ロザムンデ」間奏曲
◇モーツァルト/ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K452より第1楽章
※ コンサートの様子の写真撮影はもちろんNGなのだが、コトニクラシックのHPに当日の様子を写したものが掲載されていたので、それを拝借しました。
《第2部》
◇フォスター/ビューティフル・ドリーマー、金髪のジェニー
◇本居長世/七つの子
◇岡野貞一/紅葉
◇ロドリゲス&奏楽/ラ・クンパルシータ SORAバージョン
◇バーンスタイン/「ウェストサイドストーリー」より、マリア、トゥナイト
〈アンコール〉アイルランド民謡/ロンドンデリーの歌
いずれの曲も “奏楽” らしい落ち着いたメロディ―を楽しむことができた。特に私としてはモーツァルトの五重奏曲「変ホ長調 K452より 第1楽章」は五つの楽器の音が適度に重なり合って気に入った一曲だった。
前田さんのMCもいつもどおりユーモアも交えた心地良いものだった。
“奏楽” のコンサートをこれからも機会あるごとに聴いてみたいと思わせてくれたコンサートだった。