昨日と本日にわたって、待望の息子と男同士のキャンプを楽しんだ。キャンプ場は支笏湖に面する「ちとせ美笛キャンプ場」。昨夜は生憎の雨天だったが、雨音を聞きながらのキャンプもそれはそれで楽しいキャンプとなった。
数年前、息子と二人で「朱鞠内湖」でキャンプをしてとても楽しい思い出だったことから、息子にぜひ再び「二人でキャンプを!」と要望した。快諾はしてくれたものの、二人のスケジュールがなかなか合わず、とうとう10月に入ってしまったが昨日息子が休みを取ってくれたためにようやく実現することができた。
実は「ちとせ美笛キャンプ場」は予約制のキャンプ場なのだが、かなり人気のキャンプ場のようで本日、明日の土日は早くから予約が満杯で、やむなく金・土曜に予約することができたのだ。
昨日午後、息子は車にキャンプ道具を満載にしてやってきた。私の方は自分の寝袋と寒さ対策に身に付けるものを用意するだけだった。
キャンプ場は10月の金曜日とあって、12~3張りのテントしかなく、そのうえ湖も穏やかで静かなキャンプを楽しめそうだった。そして「ちとせ美笛キャンプ場」がなぜそんなに人気が高いのかを知った。ロケーションが支笏湖畔の対岸にあり、自然がいっぱいなことはもちろんなのだが、その上でトイレがウォシュレットになっていたこと、さらにはシャワー、コインランドリー、売店などが完備しているのだ。今のキャンパーに受け入れられるキャンプ場とは、豊かな自然だけではなくそうした施設・設備が完備していることが必須条件なのかもしれない。
※ 「ちとせ美笛キャンプ場」の様子です。この日はキャンパーが少なく、皆湖面に面してテントを設営していたが、週末はこの辺りもテントで一杯になるのかもしれない。
私たちはテントを設営し、一息つくと夕食の用意にかかった。メニューは息子が考え、食材も用意してくれたのだが、ステーキとアヒージョがメインデッシュだった。
※ 私たちが一泊を過ごしたテントです。
その頃からだったろうか?恐れていた雨が降り始めた。しかし、それほど強い雨ではなく、タープを張った下で雨を避けながら夕食を準備し、ビールで乾杯の後、夕食の宴となった。
※ 夕食のメニューです。まだ炭火の上に載せたばかりのステーキとアヒージョです。
夕闇の中、一点の光であるたき火を囲みながら、食べ、そして飲んだ。夜半に入り雨は強くテントを叩くようになった。しかし、それさえも私にはバックミュージックのように聞こえ、息子と越し方を語り、行く末を語った。誰にも気兼ねすることなく、至福の時間はいつ果てるともなく続いていくのではと思われたが、年齢には勝てない。午後9時を回ったころ、私の体力は限界だった。
※ 焚火を囲み、アルコール片手に語り合うのは至福のひと時でした。
寒さに備え、寝袋を二つ重ねた中に入り、雨音を子守唄(?)にして夢の世界へと旅立った。
翌朝(本朝)、雨は止んでいて朝焼けが湖面を覆っていた。少し肌寒かったが、目覚めは爽やかだった。朝食は息子がつくるホットサンドを楽しみにしていた。ところが!購入したはずの食パンがいくら探しても見つからず、代替食のニュー麺とおにぎりで済ますというアクシデントとなってしまった。
※ 今朝の支笏湖の様子です。
天気が晴れたことで、テントは概ね乾いていてそれほど苦労せずに撤収作業を終えることができた。
その後、支笏湖から聳え立つ風不死岳の裾野に広がる奇景の「苔の回廊」をおよそ1時間かけて堪能し、帰路に就いた。
※ 奇景「苔の回廊」の様子です。(下も)
息子とは、「来年もぜひキャンプをしたいね」と約束し、自宅まで送ってもらい別れた。
息子はもちろん家族キャンプも年に数回やっているようだが、男同士のキャンプにも魅力を感じているのかもしれない。いや、そんなことではなくて私が懇願するから付き合ってくれているのかな??