「坂の街小樽」を嫌というほど味わわされた12.5キロだった。晴天の中、気持ちの良いウォーキングだったのだが、コースの前半と後半に配された二つの公園に至る坂道には閉口してしまった…。
4月27日(土)、いよいよ2024年の「JRヘルシーウォーキング」が始まった。私は昨年に続いての参戦である。今日が主催者(JRの担当者)が付いて行う「イベントウォーク」の最初の日だった。コースとなった小樽市は昨年度は最終の11月12日だったのだが、今年度は最初の日に行うというのは面白い。何か意味があるのだろうか?
私は久しぶりということもあって、早起きしてしまいJRを利用してスタート地点の「小樽築港駅」に着いたときにはまだ午前8時前だった。少し待っていると担当の方が見え、すぐにマップを渡してくれたのでちょうど午前8時にスタートすることができた。
今回は坂道コースというだけではなく、ヘルシーウォーキングの場合普通はスタート&ゴールが同じ駅となっていて、コースは一周する形のラウンドコースなのだが、今回はスタートが「小樽築港駅」で、ゴールが「小樽駅」というワンウェイコースなのも私には初めての体験だった。
※ 「小樽築港駅」の北口は駅舎らしいものが見当たりません。前面が駅です。
「小樽築港駅」は、その名が示す通り海に近いところにあり、コースは直ぐに海沿いに導かれる。最初は海を横眼に気持ち良いスタートを切ったのだが…。
※ 「小樽築港駅」の北口をでるとそこはもう小樽港でした。
やがて内陸に導かれると、なんとなんと小高い「平磯公園」に導かれる。マップでは「平磯公園まで急な上り」と記されていた。この急な坂を喘ぎながら上っている時、私はある ことを思い出していた。それは、もう10年前のことであるが私は小樽市と姉妹都市だというニュージーランドのダニーデンという町を訪れたことがある。そのダニーデンにはギネスブックにも登録されている「ボルドウィン・ストリート」という世界で最も角度がきつい坂があった。私はその坂を思い出しながら喘ぎながら上ったものである。
※ 坂の角度を示す一枚です。これだけの角度があると、冬は付近の方々は大変でしょうね。
公園の頂点からの景色は下界が一望でき、それはそれで素晴らしかったのだが…。
※ 「平磯公園」の最上部から写した一枚です。小樽の市街が眼下に見えます。
上ったからには、続いて下りである。徐々にコースは下るのだが、途中には小樽水産高校、潮見台中学校、潮見台小学校、小樽潮陵高校と次々と学校が現れる文教地区のような様相を見せながら小樽の街中へと向かった。また由緒ある(?)住吉神社もコース上に見ることができた。
※ 名門小樽水産高校の建物です。
※ 商都・小樽を支えた住吉神社の第一鳥居です。
コースは住吉神社から街中へと導かれる。昨年のウォークでも通った「メルヘン交差点」を過ぎると観光客が散策する商店街が続くが、私たちのようにただ歩き過ぎるだけの者にはなんだか場違いな感じもしながら歩いた。
※ オルゴール堂などが立ち並ぶ「メルヘン交差点」です。
※ 界隈は写真のような古い建物、お土産屋、食べ物やが混在しています。
そして小樽観光の目玉である「小樽運河」沿いを歩く。運河には観光船もスタンバイしていたが、時間的にはまだ早いようだった。
※ 小樽観光の目玉である「小樽運河」です。
そして「小樽市総合博物館」を横目に、街並みが途切れたあたりから二つ目の急坂「手宮公園」に向かっての上り道が待っていた。こちらも「平磯公園」の上りに負けず劣らず長く厳しい上りが続いた。私を追い抜いて行った若い女性が「まだ続くのですかぁ~」と言いながら、軽やかに上っていった。
「手宮公園」は「緑化植物園」も併設しており、小樽の桜の名所になっているようだ。ちょうどその桜が満開時とあって、多くの人が訪れていた。そして「手宮公園」からの展望もまた素晴らしいものだった。
※ 「手宮公園」の最上部から眺める小樽港です。
「手宮公園」を下りると、なんと「小樽市総合博物館」の横に出てきた。私たちは博物館をぐるっと遠巻きにして、しかも坂道を上り下りしていたのだった…。
※ 「小樽市総合博物館」の前庭です。
「手宮公園」の高台を下りた後は、「旧手宮線跡」を辿り、小樽の市街地を通ってゴールの「小樽駅」を目ざすだけだった。
※ 「旧手宮線跡」は保存され、観光客や市民の散策路となっています。
昨年のコースは比較的平坦なコースだったが、今回はまったく別な小樽を紹介してもらったような気がした。しかしよく考えると、今回の方がより小樽らしいコース設定なのでは?とも思えた。また、ワンウェイコースというのもなかなか面白いと思えた。
※ こちらも古風な印象のゴールとなった「小樽駅」です。
今年もまた積極的にJRヘルシーウォーキングに取り組もうと思っている。JRの担当部局が設定したコースは、街の名所を上手に取り入れているので、その街を知るうえでとても良い機会を与えてくれている。イベントウォークはもちろんのこと、いつでもウォークも積極的に取り組み、北海道内の街をもっと知りたいと思っている。
なお、ヘルシーウォーキングのナンバーリングは昨年からに引き続いて打ってゆくことにしたいと思い、今回は㉖とナンバーリングを打つことにした。はてしてどこまでナンバーリングを伸ばすことができるだろうか??
◇ウォーク実施日 2014年4月27日(土)
◇歩いた距離 12.5 km
ご夫婦そろって桜見物なんていいですねぇ。あの日は気温も適度で、花も見頃、肩を並べ、落ち着いた雰囲気で散歩される姿が思い浮かばれます。それこそがシニアの理想的な姿じゃないですか。
私のように無理している姿など他人様が見ても何も美しくはなく、単なる自己満足の世界です。まあ、それを承知でこれからも全道あちこちに出かけようと思ってはいるのですが…。
ところで平磯公園に至る上りはあれでも配慮されているのですか!?私には凄い坂にしか思えなかったのですが…。
小樽は恐るべしですねえ。
もちろん、それでも「小高い(「小」でもないと思いますが)」平磯公園を駅から望見した参加者は、「あそこに!?」と思ったのではないでしょうか? もちろん登山で鍛えた健脚の田舎おじさん様には余裕だったのでしょうけれども。
その日は、ぼくたち夫婦も桜を見にでかけました。天上寺という桜の名所が小樽市内にあると聞いて、初めて訪れてみました。なるほど、確かに桜が美しく咲き誇り、多くの花見客(境内で座り込んでの飲食はしていないが)で賑わっていました。
それほどの距離を歩いたわけでもないのに、ぼくはすっかりくたびれてしまいまして。
田舎おじさんとの体力、脚力、バイタリティの差に愕然とするばかりです。