田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ヘルシーウォーキング㊼ 歴史・伝統・風景を楽しめるまち「もりおか」を感じる盛岡ウォーク

2024-11-07 20:57:27 | JRヘルシーウォーキング
 コース名が誇るとおりまさに盛岡市の歴史・伝統・風景を楽しませてもらったヘルシーウォーキングだった。街中に古い建物が多く残り、古代と現代が見事にマッチしていて楽しく歩かせてもらった10.5キロだった。

    

 11月3日(日・祝)、私にとって道外におけるヘルシーウォーキングに参加するのは初めて参加する「盛岡ウォーク」だった。(主催のJR北海道では年に1~2度東北の地で開催している)
 朝、8時半過ぎ盛岡駅をスタートした。天気は快晴のウォーキング日和だったが、朝の冷気の残る中でのスタートだった。

    
    ※ 新幹線駅と同居する盛岡駅です。

 まずは駅前から北上川沿いを北上し、「旭橋」を渡る。その際、ブログでも投稿したが橋上から北上川の流れ、そして岩手山を遠望できるという素晴らしい光景に出会った。

    
    ※ 旭橋の橋上から見た北上川の流れと、その向こうに岩手山が望めました。

 その後は盛岡の中心街をやや外れた地域を周回するコースで特に印象に残る光景とは出会わなかった。私のペースはきわめてゆったりしたペースで進んだ。途中、信号待ちのところで夫妻で参加しているペアと一緒になったので「地元の方ですか?」と声をかけてみると「函館からです」という答えが返ってきた。今回はJR北海道とJR東日本の共催事業なので北海道民以外も沢山参加されているようだった。
 およそ3キロも進んだろうか?「盛岡地方裁判所」の前庭に立つ「石割桜」を見物した。巨大な花崗岩の割れ目から、樹高110メートルとも云われている巨大な江戸彼岸桜が屹立していた。一帯は官庁街が岩手県庁、そして岩手県公会堂と並んでいた。

    
    ※ 盛岡地方裁判所の前庭に植わっている「石割桜」です。
    
    ※ 手前が岩手県議会議事堂、奥が岩手県庁です。
    
    ※ ちょっと歴史を感じさせてくれた岩手県公会堂です。(現在は貸館だそうです)

 私は今回はゆったりとウォークすることを心がけていた。5キロも進んだろうか?公園のベンチで一回目の休憩をとった。休憩後に中津川を渡ると盛岡市の旧市街のような地区に導かれた。辺り一帯は「紺屋町番屋」と呼ばれる江戸時代(?)の頃の火消番屋の鐘楼が今の残り、他の建物も歴史を感じさせる風情を残していた。それらの建物はカフェとか土産物屋として活用されているようだった。

    
    ※ 歴史を感じさせる消防の鐘楼が珍しかったです。

 そして盛岡の歴史的建造物の一つである「岩手銀行赤レンガ舘」の前に立った。赤レンガ舘は拙ブログでもレポしたが、東京駅を設計した盛岡出身の葛西萬司氏が設計したとのことで東京駅の面影を感じさせる外観となっていた。館内では八幡市の漆器工房の職人さんたちが漆器の工程を実演していて、それをじっくりと見学させてもらった。漆器は漆を何度も何度も塗り重ねられて完成していることを実感させてもらった。

    
    ※ 存在感のある岩手銀行レンガ館の外観です。
    
    ※ レンガ館の中では漆器職人が漆塗りの実演をしていました。
 
  赤レンガ館の傍ではショッピングセンターの販促活動の一環だろうか「盛岡さんさ踊り」を小学生たちが踊り、その周りを多くの人たちが取り巻いていた。

    
    ※ レンガ館横のショッピングセンター前では小学生の「盛岡さんさ踊り」が披露されていました。

 そしてコースは「鶴岡八幡宮」を目ざす参道に入った。この辺りは下町的な雰囲気もあったが、そこで気付いたことがあった。歩道が狭いのだ。本州の歴史のある町では時折りそうした狭い歩道に出会うことがあるが、改良は難しいのかもしれない。
 「盛岡八幡宮」は、祝日そして日曜日とあって多くの善男善女で賑わっていた。特にこの時期は「七五三」のお祝いにお参りされている方の姿も目立った。

    
    ※ 風格ある盛岡八幡宮の本殿です。
    
   ※ 盛岡八幡宮の境内では、写真のように七五三を祝うお子さんの姿が目立ちました。

 「盛岡八幡宮」を後にすると、「盛岡町屋」と呼ばれている一帯を通過する。この一帯も古い街並みが続いていた。

    
    ※ またまた昔の鐘楼に出会いました。盛岡市内にいくつ残っているのかな?
    
    ※ 盛岡町屋と呼ばれる一帯の歴史を感じさせる建物が並んでいました。

 そして中津川の川辺に建つ「新渡戸稲造生誕の地」を見て、中津川を再び渡ると「盛岡城跡公園」に導かれた。盛岡城跡公園をグルっと一回りするコースだったが、私はもちろん公園内も巡り歩いた。小高い丘に上に位置する城跡だが、特に残存する建物はなかったが、本丸が建てられていたと思われるところに銅像の台座のようなものが残っていた。調べてみると、それは盛岡藩主・南部家の子孫である南部利祥氏が日清戦争に従軍した際、明治維新で盛岡藩が朝敵となった “汚名” を注ぐ活躍をしたが戦死したことを市民が悼み有志で銅像を作成したそうだ。(明治41年)しかし、太平洋戦争の際に戦時動員で銅像は供出され(明治19年)、今は台座のみが残っているのを私が見たということだ。

    
    ※ 盛岡出身の新渡戸稲造の銅像が建てられていました。
    
    ※ 盛岡城跡の本丸跡と思われるところに残されていた台座です。

 城自体は高い石垣だけが当時を偲ばせている。公園内にあった「もりおか歴史文化館」は今回はパスした。

    
    ※ 盛岡城跡公園で唯一城跡と分かる石垣が周りを取り囲んでいました。

 公園を一周するといよいよラスト1.5キロである。北上川沿いの道路を北上して盛岡駅を目ざすと、古い盛岡から新しい盛岡を象徴するように高いビル群が目に入ってくる。

    
    ※ 盛岡駅に近づくと、近代的なビル群が目立ちました。

 最後に北上川に架かる「不来方橋」を渡るとゴールの盛岡駅だった。

    
    ※ 盛岡駅近くの「不来方橋」から見る北上川と岩手山です。

 記録は取っていなかったが、掛けた時間は4時間前後だった。いつもの倍近い時間をかけて10.5キロを歩いた。私にはこれが心地良かった。
 何も時間を競うウォーキングではない。それと分かってはいてもついつい先を急いでしまうのがこれまでのJRウォーキングだった。今さらながらにウォーキングの楽しさに気付いた思いである。楽しく、充実した思いでゴールできたことが何よりだった。
◇ウォーク実施日  2024年11月3日(日・祝)
◇歩いた距離    約10.5 km


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。