たくさんの方が北海道神宮の境内でエゾリスを撮った映像をネットで公開している。しかし私はこれまで一度もカメラに収めたことはなかった。今日はエゾリスを撮ることを唯一の目的として北海道神宮に向かった。
いやいや最初に向かったのは北海道神宮ではなかった。最初に私が向かったのは「円山」である。以前に「円山」に登った時に、登山路の脇の大きなカツラの樹の根元で遊ぶエゾリスを目撃したことがあった。私はそこで簡単に見ることができるだろう軽く考えていた。というのもそのカツラの樹は大木であり老木だった。その根元にはたくさんのウロや穴があり、エゾリスが根城とするには絶好の場所と思えたからだ。
そのカツラの大木は登山口から10分ほど登ったところにあった。久しぶりに対面したカツラの大木だったが、いかにもエゾリスが棲んでいそうな雰囲気があった。
カツラの大木を前に私はどっしりと腰を下ろし、エゾリスの登場を待った。当初私は1時間も待てば現われてくれるだろう、と思っていた。雰囲気はあるのに、なかなかエゾリスは現れなかった。10分、20分…、現れない。ここで私の我慢性の無さが顔を出した。1時間待てば…、と思っていたのに30分を経過するとしびれを切らしてしまった。これだから私には野鳥とか、動物たちをカメラに収めることができないのだ。私は30分を経過したところで諦めてしまい、下山してしまった。
ここで思い出したのが「円山」と隣り合わせにある北海道神宮だった。多くの方が北海道神宮で撮ったエゾリスをネット上にアップしているのを思い出した。そこで北海道神宮境内に転進することにした。
神宮の入口で警備員に「エゾリスを見ることができますか?」と尋ねてみた。すると「運が良ければいくらでも見ることができますよ」とのことで、「あちこちと歩いてみてください」とアドバイスしてくれた。アドバイスどおりに私はあちこちと歩いてみた。しかし、そうは簡単に現れてくれない。境内を警備していた方にも「エゾリスは昼時は現れないんですかね」と尋ねてみた。すると「そんなことありませんよ。先ほども私は見ましたよ」との力強いアドバイスを受けて、さらに歩きまわった。
するとついに!松ぼっくりがたくさん転がっているところを忙しそうに走り回るエゾリスに遭遇した!私は夢中でシャッターを押し続けた。
エゾリスが草陰に隠れるようになったころ、件の警備員の方が「後ろにもいるよ」と声をかけてくれた。いるいる!私はより望遠の効くカメラに持ち替えてシャッターを押し続けた。こんなにエゾリスをカメラに収めたことはない。目的地は違ったけれど、ねらったエゾリスをカメラに収めることができて満足、満足である。
それではその成果を…。
それにしても本日の一件で小学校時代の通知表にいつも「落ち着きがない」と書かれたことを思い出した私だった…。