私の低山紀行の中でも圧倒的に標高が低い山である。標高が僅か140mの山であったが、この赤坂山が地域の人々からいかに愛されている山かを随所に垣間見ることのできた心楽しい登山だった。※ 「登山」と称するよりは山道散策と称した方が適切だが、一応低山紀行にカテゴリングすることにしました。
赤坂山の存在を知ったのは今年に入ってからである。ブログを通じて知り合ったmaruyamamituwaさんのブログでその存在を知った。すでに本格的な登山は体力的に無理と考えている私である。しかし、山の魅力忘れ難しと思っている私に「赤坂山」はわたしにも無理なく登ることができる魅力的な山に映った。18日(水)、特に予定のなかった私はmaruyamamituwaさんのアドバイスに従い登山口に向かった。
車で向かったのだが、なんと登山口には登山者のための駐車場が用意されていたのだ。前日に大雪が降っていたのだが、しっかりと除雪もされ、3台程度が駐車できるスペースがあった。そこにはボランティアの方が除雪など維持管理をしていることが表示されていた。
※ 看板の表示が一部見えませんが「登山者駐車場」と読めます。
駐車場から少し離れた登山口に着いた。すると、明らかに地域住民の手で作成されたと思われる案内が表示され、安心して登山できる雰囲気に溢れていた。それからも登るにつれて地域住民の赤坂山を愛する心が随所に表れていた。
※ 登山口の表示です。たくさんの情報が表示され、安心して登ることができます。
※ 大雪の後だったので、人一人が歩ける幅だけの登山道でした。
例えば、登山道脇の案内板には「山頂まで330m 12ふん がんばろー」などと励ましの表示が書かれていた。例えば、山道脇に大木が現れたが、その幹には「大きな」と書かれた札に栗のイラストが描かれていた。例えば、やや斜度が増したかな?と思われるところにはロープが張られて登行を助ける配慮がなされていた。例えば、登山道脇のあちこちに休憩用のベンチが配されていたが、そのベンチが見事に除雪されていた、などなど他の登山道では見ることのできない配慮がいたるところで見て取れた。
※ 木の看板には「P140 さんさく路 山頂まで330m 12ふん がんばろー」と表記が…
※ ちょっとした登りにはこうしてロープが張られていました。
※ 各所にあったベンチはきれいに除雪されていました。
そうしたことに感心しながら登り続けていると、上から一人の方がスコップを手に下山してきた。挨拶をさせていただき、スコップを手にされている訳を尋ねると「ベンチの除雪をしてきました」という答えだった。
天気は晴れ、地域の方々が愛されている赤坂山を気持ち良く登り続けると15分ほどで山頂に着いた。山頂手前の展望台からは標高が低いにも関わらず、札幌市内の眺望が見事だった。
※ 山頂の少し下に位置する展望台からは札幌の街並みが。こちらは西区方面です。
※ こちらは高層ビルが望める市の中心街方面です。
私は続けて、赤坂山々頂の近くにあるらしい「寺口山」の山頂標識を探してさらにその奥を探した。あちこちと歩き回ったのだが、残念ながら山頂標識を見つけることはできなかった。
※ 「赤坂山」の山頂標識です。
今回、「赤坂山」を登ってみて、札幌市内には私の知らない標高の低い小さな山がけっこうあるらしいことが分かった。こうした登山可能な小さな山を登るのもいいなぁ、と考えている。(赤坂山から大倉山~三角山という縦走路があることも分かった)
【赤坂山 登山データ】
標 高 140m
行 程 登山口→(15分)→赤坂山々頂→(10分)→登山口
※ 登山用駐車場有
天 候 晴れ、微風
登山日 ‘23/01/18
以前にも訪問したことのある
このブログ、
何と私と同じNPO会員の方が
主宰としていると最近「通信」
で知りました。
いずれお会いすることも
あるでしょう。その節はよろしく。
こうした事情は、ボランティアで美術館横の花壇を整備されている田舎おじさん様のほうが、より強く実感されていることでしょうけれども。
赤坂山で検索したら、滋賀県の関西百名山のひとつ(824メートル)がヒットしましたが、名山ではなくとも味わい深い山というのがあることがわかりました。
「わかりました」っていうのが、小学生の工場見学の感想文じみてますが。
もう少しヒントをいただけませんか?
手作り感満載、温かさを感じさせてくれる隠れた名山「赤坂山」でした。
このように地域に愛される山っていいですね。実は後日、またこの山を訪れたんですよ。