田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

高梨あっぱれ!WCジャンプ2連覇!

2021-02-08 17:55:28 | スポーツ & スポーツ観戦

 オーストリアのヒンツェンバッハで開催されたWCジャンプ女子第7戦で、高橋沙羅選手は前日の第6戦に続き優勝し、3シーズンぶりのシーズン2勝を挙げた。ライブでTV観戦した私は高梨の快挙に歓声を上げるとともに、ジャンプ会場の異様(?)な風景に頭をかしげたのだった…。(※ 今回使用した写真は全てTV画面を写したものです)

   高梨選手というと数シーズン前までは向かうところ敵なし、といった状態で世界へ行っても勝ち続ける選手だったことはご存じのとおりである。ところがここ3シーズン前くらいから各国の若い選手が台頭してきて勝つのが難しい状況が続いていた。(昨シーズン1勝、一昨シーズン1勝、一昨々シーズン2勝)3年前の平昌五輪でも銅メダル獲得がようやくであった。

   

   ※ 助走に入る前、緊張を高める高梨選手です。

   

   

   

           ※ 自らのジャンプに満足してTVカメラに手を振る高梨選手です。

 そこで彼女は「一からジャンプを見直す」と発言し、長い低迷期間に入っていた。どこをどう見直すのか?素人には分からないレベルの高い話なのだろうと思われるが、彼女は彼女なりに試行錯誤を続けていたようだ。それがようやく実を結び始めたのかもしれない。

   

   ※ 優勝者インタビューに答える高梨選手です。

 それで思い出したことがあった。今からもう8年も前のことだが、NHKが「天を翔る少女 高梨沙羅」という特集番組を制作したディレクターのお話を聴く機会があった。その中でディレクター氏は番組を通して「高梨沙羅のひたむきな姿」と「考え続けることの大切さ」伝えたかったと話した。彼女は人より脚が長いわけでもない。脚力が あるわけでもない。しかし《対策を考える》力があったという。

   

   ※ 表彰台で手を振るメダリストたちです。

 高梨沙羅選手は自らのハンディを克服すべく、我々の知らないところで考えに考え続け、努力を継続していたようだ。それが今復活の道を歩み始めたのかもしれない。

 とはいってもまだ2勝である。WCは世界選手権大会を含め、残り7戦のようである。せめてあと3勝くらいあげてほしい。そうなったとき、彼女は真に復活したといって良いのではないか、と思っている。きっと彼女はやってくれるはずである。

   

   ※ 今シーズンの高梨選手のWCの成績です。

 ところで、リード文で触れたのだが今回の開催地のオーストリアのヒンツェンバッハも、前回大会開催地のドイツのティティゼーノインシュタットも、ジャンプ台以外のところは雪一つなく、青々とした光景が広がっていて冬景色からは遠い姿だったのだ。いったいこれはどういうこと?と思い、少し調べてみた。すると、WCを開催するようなジャンプ台では助走路(アプローチ)はレール上に氷を敷き詰め、それを冷却するシステムでなければ認可されないルールとなっているようなのだ。つまり助走路には今や雪は使用されていないようなのだ。ランディングバーンの方はもちろん雪が敷き詰められているが…。

   

   ※ このジャンプ台以外の光景を見てください。

 そこで私は次のように想像した。今やヨーロッパも雪不足が深刻で、人々が住まう近くでは雪景色など見ることができないのでは、と思った。つまり現代のジャンプ台はそのほとんどを人工的に造成し、ランディングバーンの雪は遠くの雪山から運搬し、貼り付けて競技を行っているのではないのかと…。そうでなければあの異様とも思える光景を説明できないような気がするのだが…。

   

   ※ 住宅が立ち並ぶ街にもまったく雪が見当たりません。

 自然の中で、自然を活用するスキー競技も、やがてはまったく人工的な環境で行なわれるようになるのだろうか?いや、すでにそうなっているのかもしれない。夏季に行われるジャンプ競技など完全に人工的な環境での競技会ですもんね。

             


定山渓 雪灯路2021

2021-02-07 19:41:54 | イベント

 雪深い渓谷に佇む定山渓神社の境内に淡い光のスノーキャンドルが灯る光景は幻想的な空間を演出していた。コロナ禍の中、各種イベントが次々と中止となる中、昨日レポした「支笏湖氷濤まつり」と共に開催された「定山渓雪灯路」を楽しんだ。

        

 「定山渓 雪灯路2021」は昨日2月5日(金)から19日(金)までの予定で開催されている。今回で11回目ということだが、かなりの人気らしいということで一度は見てみたいと思っていた。そこで今夕、出不精の妻を誘ったところ渋々と同行してくれた。

 会場に着いたのは午後5時半前とあって、スノーキャンドルはまだ点灯前だった。(開催案内では、時間は午後6時から9時までとなっていた)

   

   

   

 しかし、今年から設けられたという新エリア「祈りの森」の方へ赴いてみると、そこには森の木々の間に網状のスクリーンを張り、「祈り」をテーマにした映像が流されていた。

   

   

   ※ こちらのキャンドルは午後6時前から点灯されていたが、中には電球が入っていた。

   

   ※ 網状のスクリーンはバックの木々も映像とともに写り込んでいた。

 そうしているうちに私たちばかりでなく、点灯を待ちわびる多くの人たちが定山渓神社の境内に集まってきた。すると、5時40分になるとスタッフと共に集まった人達も一緒になって点灯してほしいという案内があった。思ってもみなかった形でイベントに参加できることを喜び、私たちもろうそくを受け取り点灯作業に参加した。結局、私は30個くらいのスノーキャンドルに点灯したのではないだろうか?

   

   ※ これは私の手ではなく、どなたかが点灯作業をしているところを写したものです。

   

   ※ 写真のように多くの人たちが点灯作業に参加していました。

 点灯作業が一区切りついたところで、顔をあげて会場内を見てみると、そこには炎をゆらめく幻想的な世界が広がっていた。私はその光景をカメラに収めることに夢中になっていた。(説明抜きでスノーキャンドルの写真を羅列します)

   

   

   

    

   

   

   

   

   

 いったいいくつのスノーキャンドルが並べられたのだろうか?境内そのものはけっして広くはなかったが、その境内いっぱいにスノーキャンドルの灯が揺らめいて、会場を訪れた人たちはため息をつきながらその光景に見入っていたように思われた。もちろん私たちも…。

 雪灯路を訪れる人たちは、その後も絶えることなく続いていた。


支笏湖氷濤まつり2021

2021-02-06 13:12:26 | イベント

 初めて目にした氷濤は、意外に大きかった。青い氷が頭上高く聳える様は訪れる人たちを驚かせるかもしれない。しかし、それはあくまでも人工の造営物。観ているうちにどうしても飽きのようなものが私を支配した。

        

 一昨日、「七条大滝」を訪れ、その後「恵庭渓谷」を訪れる前に通過する支笏湖畔で開催中の「氷濤まつり」をちょっと覗いていこうと立ち寄った。

    

 同じような祭りで、層雲峡で開催されている方は「氷瀑まつり」と称しているのに、こちらは「氷濤まつり」と呼んでいる。例によってネット上で調べてみると「氷濤」とは?「氷の柱のこと。水をかけて凍らせて少しずつ成長させて、さまざまな作品を作ること」とあった。なるほど…、ということは層雲峡より支笏湖の方が正しい言葉の使い方のようだ。

 支笏湖にほど近い湖畔の会場で協力金の300円を納めて、会場に入るといきなり頭上高く聳える氷の塔が出迎えてくれた。高さが高いものは10mを超えるのではないだろうか?と思われる氷の塔もたくさんあった。

 会場にいた関係者に伺うと、製作期間は氷像の芯材の組み立ても含めると二か月間もかかっているという。何はともあれ、撮り貯めてきた氷像の数々を見ていただこう。

       

   

   

   

   

   

   

   

   

   

 氷像は全体に青みがかって見えるが、これを地元の方々は “支笏湖ブルー” と称しているそうだ。

 会場内の氷像はそれぞれ異なった形をして、創意工夫を凝らして提示している。しかし、多くの像を見ているうちに、どうしても同じような像に見えてくることが否めなかった。無理もない。人間が同じ木組みで、そこに水をかけ凍らせて作る像だからどれも同じように見えてくるのは仕方がないことかもしれない。そう思うと、私は急に冷めていった。長居は無用と思い、そそくさと会場を後にした。

 今年の「氷濤まつり」はコロナ禍のために、いつもとはだいぶん様相が違ったようだ。例えば、例年は会場を賑わす売店がないとか、会場内に休憩所も設けていない。また、ステージイベントや花火大会なども一切中止だという。そうしたことも影響してなのか、会場内には私の他には2組しか観光客は見当たらなかった。

   

   ※ 会場は支笏湖畔の中心街の外れ、湖水のすぐ近くでした。支笏湖は不凍湖ですね。

 私は氷像を見ているうちに「飽きた」と述べたが、そのスケールには正直驚いた。飽きるか、飽きないかは、その人次第だが、一見する価値は十分にある「支笏湖氷濤まつり」である。


氷瀑巡り №7 白扇の滝 & ラルマナイの滝 & 三段の滝

2021-02-05 16:52:47 | 環境 & 自然 & 観察会

 「七条大滝」からの帰路、「恵庭渓谷」の三つの滝の氷瀑を訪ねた。どの滝も滝としては魅力的に思われるのだが、氷瀑として見た時は「七条大滝」を見た後だけにどうしても見劣りする感じは否めなかった…。                

 「恵庭渓谷」の中にある三つの滝は、札幌から支笏湖へ向かう国道453号線の中間地点辺りから左折し、恵庭市へ向かう「恵庭岳公園線」(道々117号線)を走る道路脇に点在する。                                                                                        

白扇の滝

  

 「白扇の滝」は、分岐点から最も手前に位置していた。恵庭市に向かって右側に駐車場があり、そのすぐ背後に「白扇の滝」がある。

   

   ※ 駐車場から左の遊歩道を通って滝に向かいます。

   

   ※ 売店とトイレが入った建物です。(冬期間は閉鎖)

 訪れる人はあまりいないようで、唯一おぼろげな足跡を見つけることができ、その足跡をスノーシューを装着して辿っていくと、河原に建つ立派な売店と公衆トイレ(冬季間のため閉鎖中)の立派な建物があった。建物を巻き漁川(いさりがわ)の河岸に向かうと直ぐに「白扇の滝」があった。「白扇の滝」は高さ15m、幅18mのナメ滝である。

   

   

   

   

 ナメ滝とあって氷は出来にくいようで、豪快な流れは見ることができたものの、氷瀑という観点からは物足りなさが残った。

ラルマナイの滝

  

 「ラルマナイの滝」は、「白扇の滝」から700mくらい走ったところの左側に駐車場がある。駐車場から遊歩道をやや下る。ここも訪れた人は少ないようで、ツボ足で苦労して歩いた跡があり、やはりスノーシューの出番となった。150mも進んだろうか?そこに橋が架かっていて、そこが「ラルマナイの滝」の観賞ポイントだった。

   

   

 滝は上下2段となっており、上の段の滝は長さ30mのやはりナメ滝だった。ナメ滝ゆえか、やはり滝が凍ったところはあまり見られなかった。下の段の滝は橋の下流のためか、あまりよく見ることができなかった。

   

   ※ こちらの2枚の写真は上の段の滝です。

   

   

   ※ こちらは下の段の滝で、川の水は真下に落ちています。それが氷瀑を造った?

   

   ※ 滝を滑り落ちた水がラルマナイ川を下って行きます。

 なお、ラルマナイという名称は漁川の支流として流れるラルマナイ川に架かる滝ということで付けられた名称のようだ。

三段の滝

          

 「三段の滝」には残念ながら駐車場がない。「ラルマナイの滝」駐車場から道々上を歩いて向かわねばならなかった。それでも距離的には駐車場から300mほど歩いたところの左側に「三段の滝」に向かう標識があった。滝の観賞ポイントは道々に架かる橋下である。夏にはけっして降りることのできない崖をスノーシューで下り、河原に出た。すると川向の高いところから水が下り落ちる滝が目に入った。なるほど段差が付いているが、私の目には二段しか目に入らなかった。おそらく目視できない奥に最初の一段目の滝があるのだろう。高さは全体で15mほどあるらしい。ここも滝自体は凍っていなかった。滝から少し離れたところに氷柱が目に入った。それもイマイチの感は免れなかった。

   

   

   

   

   

 

 というように、「恵庭渓谷」の三つの滝は、「氷瀑」という観点からはやや物足りなさが残ってしまった。

 ところでこれら三つの滝の近くに「モイチャン滝」という存在を「山歩人・吉克の山楽日記」のブログで知った。「モイチャン滝」そのものは相当な規模の滝(落差60m?)らしいのだが、「モイチャン滝」に至る途中に豪快な氷柱が見られるらしい。この日私は、ぜひとも行きたいと思っていたのだが、この日四つの滝を巡り歩いたことで私の腰は悲鳴をあげていた。これ以上の無理はできないと考え諦めた。できれば今シーズン中に行ってみたいと思っている。


氷瀑巡り №6 七条大滝

2021-02-04 17:33:14 | 環境 & 自然 & 観察会

 崖から数十本もの氷柱が垂れ下がっている様は “お見事!” だった。今がベストかどうかは分からないが、少なくとも私が昨年見たものよりは遥かに素晴らしいものだった。                      

   

   ※ 滝の直前まで降りていく途中で最初に目にした「七条大滝」の全景です。

 氷瀑巡りの最後を「七条大滝」で〆たいと予告していたが、本日その予告を果たすため支笏湖の先の「七条大滝」へ行ってきた。併せて「支笏湖氷濤まつり」、「恵庭峡谷」の三つの滝(氷瀑)も巡ってきたが、それらは後日レポすることにして、本日は「七条大滝」の氷瀑をレポしたい。                                                                        

七条大滝

 私が「七条大滝」の存在を知ったのは、昨年冬「支笏湖ビジターセンター」を訪れた時にセンターのスタッフから紹介されてその存在を知った。しかしスタッフは「少し遅いかなぁ?」と呟いた。私が昨年「七条大滝」を訪れたのは2月27日だった。スタッフの呟きどおりに氷は後退してしまい、お世辞にも “お見事!” とは言いかねる状況だった。

 そこで今回、札幌市内の氷瀑を巡り歩いたことから、もう一度!と思い本日出かけたのだ。

 そこで見せてくれた氷柱(氷瀑?)は見事なものだった。何はともあれ、撮ってきた写真を見ていただきたい。

   

   

   

   

   

   

   ※ 凍った氷柱が、暖気のためか、あるいは自重に耐えかねて落ちた残骸だと思います。

   

   ※ 滝の真下まで行ってカメラを構えている人がいました。

   

   ※ 滝を流れ落ちた水が下流へと流れています。

 ところで私は冬の滝巡りをしながら、慣習的に「氷瀑」と表現していたが、これまで巡り歩いた滝は私がイメージする「氷瀑」と言い難いような滝が多かったような気がする。「氷瀑」とは デジタル大辞泉によると「滝が氷結すること。また、氷結した滝のこと」とある。私が巡り歩いた滝の中には、まだ氷結していないところ、あるいはごく一部分が氷結したようなところが多かったような気がする。つまり全面結氷していないのだ。

 一方で私は滝本体ではなく、その周囲にぶら下がっている氷柱が豪快にぶら下がっているのを見ると、単純に「素晴らしいなぁ!」と思ってしまうのだ。それは 厳密にいうと「氷瀑」なのだろうか?どうも違っているような気がするのだ。

  本日の「七条大滝」の場合も、滝本体は今日も豪快に水を叩き落としていた。けっして滝本体は氷結していないのだ。私が「素晴らしい!」と思ったのは、滝本体の周りにぶら下がっていた氷柱なのだ。それらはどうやら滝本体の流れから分かれた小さな流れや、あるいは崖の中腹から伏流水が染み出てきた水が凍ったもののように思われたのだが…。

 そう考えると、これまで見てきた滝の中で「氷瀑」と呼べるのは「アシリベツの滝」、「星置の滝」、「有明小滝」、「白帆の滝」くらいだろうか?本日の「七条大滝」も純粋には「氷瀑」とは呼べないのかもしれない。                  

 ただ、見た目の豪華さからいうと、本日の「七条大滝」は絶対に外せない。ということは、私の場合は語義はどうあれ、見た目で夏と違った姿を見せてくれる滝を見ようと巡り歩いていたということになってくる。そのことに気づいた私だった…。

七条大滝への行き方

  

  ※ この図で「七条大滝」へ至るおおよそのイメージを抱いてください。   

 多くの方がブログなどで「七条大滝」への行き方を説明しているので、今さらの感もあるが、私も一応説明しておきたい。

   

   ※ 国道236号沿いにある公設の駐車場です。

   

   ※ 林道の入口はゲートが閉じられ、一般車は立ち入り禁止です。

   

   ※ よく除雪された道が続いていました。

 札幌から行くと国道453号線をひた走り、支笏湖畔を通過し、千歳市と苫小牧市へ向かう分岐の信号から苫小牧市方面(国道276号)にハンドルを切ってまもなく右手に公設の駐車場があるので、そこに駐車する。駐車場からは自分の足で5~60mほど後退し、道路向かいに林道の入口が見えるのでそちらへ進む。入口には「セブンの森」、「復興の森林」と書いた大きな看板が見える。林道は除雪され自動車も走れるようになっているが、一般車は立ち入り禁止である。その道を道なりに17~8分進むと、Y字の分岐点に差し掛かるがそこを右側に進む。依然として除雪された道を進むが、分岐点から10分ほどで右手に「七条大滝」と小さな標識が目に入る。(これを見逃したら大変)そこを右折すると、除雪されていない人の足跡が付いたところを5分ほど進むと「七条大滝」の上に出る。

   

    ※ 前方にも林道がありますが、このY字路は右手に進みます。

   

  ※ 前方、右手に小さな看板が立てられ「七条大滝」と書かれています。見逃さないように!

   

   ※ こちらは除雪されておらず、人の踏み跡だけです。

   

   ※ 滝の真上に到達です。この先に急な階段というより滑りやすい急坂が待っています。            

 そこから滝が良く見える真下まで降りていくのが大変である。できればアイゼンを装着するのが望ましい。(せめて軽アイゼンでも)何もないただの冬靴だと、傾斜がきつく滑りやすいため、相当の苦戦を覚悟する必要がある。

   

   ※ 前方に何の装備もしていない若者たちが苦戦しながら登ってきます。

 未体験の方はぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか?感激すること請け合いである。      


北海道低山紀行 101 焼山(西岡)

2021-02-03 15:33:41 | 北海道低山紀行 & Other

 標高261.8m。私が記録に残した北海道低山紀行の中で最も標高の低い山である。それでも「札幌50峰」の中の一つに数えられている山である。登行時間も1時間弱かかったそれなりの山だった。

   

   ※ 昨日も提示した西岡公園の広~い駐車場です。

   昨日、西岡公園を雪上ハイクした際、あわよくば「焼山」への登り口を見つけることができたらと記したが、水源池の東側沿いを歩いていると「自由広場」というところに差し掛かった。その時、池沿いを歩く踏み跡と共にもう一つ山側に向かう踏み跡があった。「これは!?」と思い、そちらの踏み跡を辿るとフェンスにぶつかった。そこには「通行禁止」の表示は下がっているものの、フェンスではなく横棒が渡されているだけだった。そしてその先に明らかな踏み跡が続いていた。「この踏み跡は焼山へ至るルートに違いない!」と判断し、そこに踏み入った。

   

※ 周りは左側に見える緑色のフェンスがずーっと続いていたのだが、この一か所だけは潜り抜けられるような横棒しか施されておらず、その先に踏み跡がずーっと続いていました。

 踏み跡は固く固められ、僅かずつではあるが斜度を徐々に上げていった。「焼山に至るルートに間違いない!」と思いつつも、特に案内標識なども見当たらないため半信半疑の思いで登り続けた。

   

   ※ 写真のようにしっかりと踏み固められた道がずーっと続いていました。

   

 ※ 風倒木が意外に少なく、こうして雪が樹上に積もってできる造形をあまり見ることができませんでした。

   

※ 冬の山道で目立つのが、ヤマアジサイ(?)のタネです。風に運ばれて種を増やしているようです。

 小さな山と思っていたので、坂が終わりピーク上に至ったとき「まもなく山頂かな?」と思ったが、その先に平坦なルートが続いていた。そうした中、先方からこちらへ向かって来る人と出会った。私は思わずその方に「分け分からずに登ってきたのですが、この先に焼山の山頂があるんですよね」と問いかけた。するとその方は苦笑しながら「この先が焼山の山頂です」と教えてくれた。その方はきっと「分けも分からずに…」とは「なんて無謀な…」とでも思って苦笑したのだろうか?私としては天気も絶好、踏み跡もしっかりと付いているので問題なしと思って登っていたのだが…。 

   

   ※ やや斜度が強くなった道が続きます。      

 だらだらとした平坦な道がその後も続いたが、最後にちょっと急な坂を登りきると、そこが焼山山頂だった。駐車場から登り始めて1時間近く経っていた。

   

   ※ 山頂近くになってようやくこのような標識が現れました。

   

   ※ ささやかなささやかな山頂標識です。

 山頂は立木に囲まれていて眺望はまったくなかった。山頂近くにはアメダスのような観測機器のようなものが2本立っていたが、アメダスとは違い機器が少ないように思われた。

   

   ※ ちょっと目立ちませんが、山頂標識の横にあった何かの観測機器のようです。

 山頂に10分近くたたずんだ後、下山を開始した。山頂から少し下ったところに別の踏み跡があり「西岡入口へ」と標識があった。一瞬そちらへと思ったが、距離が4.2キロと出ていて、明らかに登ってきたルートより長いことが分かり、登ってきたルートを折り返すことにした。

 調べてみると焼山へのルートは何本かあるようである。私が登ってきたルートがどうやら最短距離のルートだったようだ。

 あまりに標高の低い山であるが、一応私の北海道低山紀行のコレクションに加えたいと思う。№101という数字に、できればこれからも低山を登りたいとという意志も込めて…。           

【焼山(西岡) 登山データ】
標 高  261.8m(標高差 不明)

駐車場  西岡公園に広い駐車場がある。

行 程  ※ グランドシニアの足とお考えください。
     西岡公園駐車場→(55分)→焼山→(35分)→駐車場

天 候  晴れ、時折り強風

登山日  ‘21/02/02


雪上ハイク in 西岡公園

2021-02-02 17:27:08 | スノーシュートレック & スノーハイク

 約1週間ぶりの雪上ハイクを楽しんだ。西岡公園(西岡水源池)にはこれまで夏冬共に何度か訪れているが、今日は初めて公園の最奥部まで足を伸ばしてみた。そこは中央峠や白旗山に通ずる札幌市自然歩道の入口だった。

   

   ※ 西岡公園(水源池)を表す典型的な写真です。取水塔と池を入れた一枚です。

 今日、札幌の近辺では暴風雪注意報が出されていたので遠出は無理かな?と考え、近間の西岡公園を散策してみようと思い出かけた。西岡公園を目的地としたのは、西岡水源地周辺を巡るとともに、あわよくば西岡公園に近接する「焼山」に登ることができたら、という思惑もあったのだ。(結局は、運よく登り口を見つけることができ、登山も果たすことができたのだが、そのレポは明日することにします。)

   

   ※ この日私が歩いた経路です。

 水源池巡りにスノーシューとツボ足とどちらが適当か迷ったのだが、きっと多くの人が散策しているに違いないと考え、スパイク付き長靴で巡ることにした。この判断は間違っていなかったようで、まったく苦労することなく散策路を巡ることができた。

   

   ※ 西岡公園の駐車場です。          

   

   ※ 駐車場から階段を上ると水源池の池が見えてきます。   

 西岡公園は明治時代に月寒歩兵第25連隊の水道の水源地として造成された(?)ところを中心としてできた公園である。駐車場からほどなく全面が結氷した水源池が目に飛び込んでくる。

 私はまず水源地の東側を水辺に沿って歩いた。水源池の池そのものはそれほど大きくはないので、すぐに池の端に着くのだが、その後には木道が続いている。つまり、池に続いてその先は湿原になっていて、そこに木道が張り巡らされているのだ。その木道が今着々と整備されているようだ。今日も工事をしている業者の方や重機などが目に入った。その木道を先へ先へと進むと、やがて普通の山道に変わる。

 案内標識に従い、さらに先に進むと、やがて「自然歩道 西岡入口」という標識が立っていた。ということは、この先は「公園ではなく、自然歩道ですよ」ということのようだ。自然歩道は中央峠や白旗山など「札幌ふれあいの森」に通じている。昨年夏に、ふれあいの森から西岡公園へのルートに興味を覚えたのだが、途中にある山部川に架かる橋が決壊していて通行禁止になっていたため断念した経過がある。分岐点のところに特別に注意書きがなかったということは修復されたということなのかもしれない。ちょっと興味が沸いてきたが、今日のところはその入口から引き返すことにした。

   

   ※ これも池の全景を写したものです。全面結氷しています。

   

   ※ 雪上の散策路は写真のようにしっかりと踏み固められていました。

   

   ※ 空は写真のように真っ青な空が広がっていました。

   

 ※ 樹齢3~400年ともいわれるミズナラの木です。「長老の木」と名付けられていました。   

   

   ※ 池の先の湿原にはこのような木道が伸びていました。前方は工事中の木道です。

   

   ※ まったく反対側から見た水源池の全景です。右端に取水塔が見えます。   

   

   ※ 湿原の中で工事をしている業者と重機です。

   

   ※ 木道が終わると、スノーモービルが走って道を造っていました。   

   

   ※ 自然歩道入口の三叉路です。左側へ進むのが自然歩道のようです。

   

   ※ 入口に立っていた標識です。

 帰りは水源池の西側を通り駐車場まで帰ってきたが、西側は池の淵が崖状になっているため、池からやや離れたところから池を眺めながらのハイクとなった。

   

   ※ 池の西側の散策路からは立木越しにしか池を見ることができませんでした。

 天候が心配されたが、時折り強風が吹くこともあったが、空は晴れていたため心配するような事態となることはなく、心地よい雪上ハイキングを楽しむことができた。
                   


さっぽろ雪像彫刻展2021

2021-02-01 16:53:02 | イベント

 規模は小さいながら、出品者は彫刻家や木工作家、専門学校の学生と専門家が創り出す雪像はそれぞれ見応えがあった。過去に2度ほど鑑賞経験があった私は、今回は日没後にライトアップされた雪像彫刻を見ようと訪れてみた。

   

 今年の「さっぽろ雪像彫刻展2021は1月29日(金)から31日(日)までの3日間の日程で本郷新記念札幌彫刻美術館の本館前庭で開催された。事前のアナウンスで「夜間にライトアップする」と聞いていたので、開催初日の29日(金)の日没後に出かけてみた。

 会場に着くと美術館前庭全体がライトアップされていたが、住宅街とあってなのかそれほど極端に明るい照明ということでもなかった。そして会場には意外にもたくさんの人たちが詰めかけているように思えた。後で分かったことだが、開催初日ということで関係者が駆け付けていて、開会式のようなセレモニーを行おうとしていたようだ。

   .

 私は早速全体を見て回り、作品をカメラに収めて回った。ところが最近夜間に外出したことなどなかったものだから、寒さが堪えた。

 それなりに冬もアウトドアで活動しているつもりだったが、冬の場合は昼と夜の温度差は考えていた以上に大きいように思われた。せっかくなのでセレモニーの様子も見てみたいと思っていたのだが、寒さに耐えられず早々に退散することにした。

 それでは会場に展示されていた作品の数々をへたっぴーの写真でどうぞ!!

 水戸麻記子他3名・作「トリケラすべり」

   

 

 伊藤隆弘・作「時空」

   

 

 伊藤三千代・作「まる・しかく」

   

 

 清水郁太郎・作「聞こえますか~?」

   

 

 北海道芸術デザイン専門学校・作「会話」

   

 

 清水宏晃・作「個性」

   

 

 熊谷文秀・作「Residual stress」

   

 

 前田裕人・作「凍解」

   

 

 会場内には常設のブロンズ像も顔を出していました。下の写真の題名は不明ですが、裸の像の下半身を雪で覆っているのは、作品参加者のどなたかがちょっとしたユーモアを表現したものかもしれません??

   

 一方、前庭の正面には本郷新制作の「戦没学生記念像」(別名:わだつみの声)が屹立していましたが、残念ながらライトが当たっていませんでした。