鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

謝謝 広瀬川

2008-09-21 18:04:58 | 広瀬川

 一日降ったり止んだり、どんよりした空模様。

 全くもって冴えません。

 今日が最後かもしれないというのに、この天気では気分までふさぎ込んでしまいます。

 雨のため、後から来ることになっていた二人は来ないことになりました。

 

 7時過ぎにオトリを購入しに行き、久し振りに井筒屋の旦那さんと会いました。

 ナントなんと何と、昨日届いたオトリは、四国から空輸されてきたのだといいます。四国ですよ。四国は徳島県。

 どうやって、どのくらいの費用をかけて空輸したのか?知りたかったけど、詳しくは聞きませんでした。来年の春でもゆっくり聞きましょう。

 

 例によって2匹のオトリを購入し、自宅ですっかり用意をして、雨なのでレインウエアも着用して、完全装備で、昼食まで持っていざ川へ。

 

 もちろん誰もいません。きょうはウエットタイツではなく、スリムウエダーです。

 多分今日が広瀬川の最後だろうと思って、今年いろいろ楽しませてもらった場所で竿を出そうと思っていました。

 第一番目は、美術館下の岩盤の溝です。オトリにオモリをかませて溝に入れます。丁度いいくらいの水量です。水温は18・5度。7時45分スタート。

 竿はオリンピックのインテグラ鮎引抜急瀬90です。水中糸は例によってホクエツの複合メタル尺鮎0.25号ですか。 オトリは18センチくらいのアユ。

 やはり、予想通り掛かりません。掛かる気がしませんでした。石アカは腐って長く伸びている状態です。ハミ跡はありません。

 それでも、ここを行ったり来たりの一往復しました。釣れません。

 

 次に、この前ハリスを2回切られた、荒瀬へ。西道路のトンネルが切れているところの下の瀬。 実はここで今日は勝負をかけようと思っていました。

 そこで、もう1匹の元気なオトリに代えて、荒瀬にはもういないだろうから、瀬脇やたるみを釣るつもりでした。用意していると、オトリ缶とゴルフのクラブを改良した道具?をもった人が声をかけてきました。

 「釣れましたか?」「これからです。」に始まって、いろいろ話しをしました。どうも川で話しを交わす人は、何時何時はこれだけ釣れたという自慢話しが多いように感じます。

 彼もいろいろ話しかけてきましたが、9月5日(金)は牛越橋のすぐ上流域で引き船2杯分の大釣りをしたというのです。これから芋煮会で賑わうところの左岸側で、52匹も釣れたと言います。この日は30センチくらいの増水とのことで、そのために投網が入れなかったからよかったようなことを言っていました。信じられません!!(自分の記録を見ると、9月7日(日)に広瀬川でたったの7匹です。)

 また、広瀬川は午前中よりも午後のほうがよく掛かる、2時から3時半くらいの間に入れ掛りになることが多いとも言っていました。今年の広瀬川はよかったと。(これは同感です。)

 

 彼が下流に行ったあと、竿を出しながら話をしていました、集中力が弱くなったためか、何となんとナント”根がかり”です。まだ1匹も掛けていないのに。いいオトリなのに。

 手前に荒瀬があり、はずしには行けません。どんなに工夫しても外れません。仕方がないので、竿を畳んで天井糸を引っ張ります。フッと軽くなります。切れました。回収できませんでした。ついていません。これからというところだったのに・・・。

 水中糸の下のほうから切れていました。

 

 仕掛けを交換して、元気のなくなったオトリの再登場です。

 そしたら、またもやさっきの根がかりの近くで”根がかり”です。なんで~、なんでこうもついてないのか!?!ガッカリ、ガックリ。 

 でも、粘り勝ち?何とか外れました。いやあ~嬉しかった。天はまだ我を見捨てず!

 

 少しずつ釣り下ります。流芯の右岸側の瀬脇を泳がせます(多分、弱ってはいても少しは泳いでくれたでしょう)。

 何か弱い当りらしきものを感じました。あれ?もしかして掛かったのかな?でもその後の動きがありません。引きもありません。目印も特に変わった様子はなかったし。 でももしかしてと思って、竿を立てたところ、弱いながらも確かに掛かっています。その手ごたえが伝わってきました。

 いやあ~、嬉しかった!!いたあ~、掛かった、ようやく掛かったと内心では大声を出し、慎重に浅瀬に寄せて引き抜きます。盛期のような強い引きはありません。時に9時5分です。

 

 22センチくらいでしょうか、腹掛かりのようでした。オトリアユ、掛かりアユともに水中を抜けて、いざタモでキャッチというときに、どうしたというのでしょうか、掛かりアユがタモの前でポッチャンと水中に戻っていきました。

 なんで?何があったあ?半信半疑のままオトリアユを見てみると、これまた仰天としかいいようのないこと、今まで何十年とアユ釣りをやってきてはじめての経験となります、ハリスが切られているというのではなく、逆ハリとハリス止めのところから切れているではありませんか。

 

 こんなことは全く初めてです。あってはならないことです。それが最後の最後になって、こんなことになろうとは。

 雨には祟られ、おまけにようやく掛かったアユは前代未聞のところからのハナカンハリス切れ、ショックです。打ちのめされます。

 

 でも、でも気を取り直して、更に弱ったオトリに頑張ってもらいましたが、二度と掛りませんでした。

 

 戻ることを考えて、下っていき美術館とトンネルの中間地点の瀬に向かいました。ここは数は釣れなくとも、必ず何匹かは釣れるところでしたが、掛りませんでした。ここの石にははっきりとハミ跡がありました。まだアユはいるようですし、何回か跳ねるのを見ました。しかし、掛かりません。

 

 時は午前10時。納竿することにしました。もう広瀬川はおしまい!と勝手に結論づけて。

 折角今日はうちの奥さんにおにぎりを握ってもらったのに、自宅に戻ってから食べることになってしまいました。

 

 いいことの一つもない最後の広瀬川のアユ釣りとなりました。 しかし、今年は解禁から十分楽しませてもらいました。 感謝 感謝です。

 

 来年もいい広瀬川となることを心より願って、広瀬川とはお別れします。静かに、ゆっくりと休んで欲しいものです。 下ったアユには下流域で一杯産卵してもらって、来年また楽しませてもらいましょう。

 

 さらば、広瀬川!  再見!!

 

コメント (2)
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