いやあ、何という冷え込みでしょうか!? こんなことが許されるのでしょうか!? 10月、神無月ももうすぐ下旬だからなあ〜、仕方がないのですが、そうではあっても寒いのは苦手です。
昼前に生協にコピーしに行ったのですが、風もあるのです。体には風を遮るジャンパーを着て行ったのですが、首元ですね、問題は。正直言ってマフラーが欲しくなりました。お笑いください。
でも、帰りにすれ違った小太りの中年の服装は、半袖でした。なんじゃいそれは!と叫びたくなりました。こっちは、見ているだけでますます寒さを感じます。察するに、おそらく寒さを感じないのでしょうね、彼は。信じられません。
ということで、きょう正午の観天望気です。 天気:曇り、雲量:隙間無、気温:12.6度、湿度:59%、風速:5m/s、不快指数:54 となっています。 午前9時の気温は 10.9度 でした。
今朝はいつもより30分くらい早く河原の散歩に行ったのですが、霧雨の河原には何もありません。犬の散歩者が二組のみ。蝶々もトンボもバッタも、カモもカワウもサギもいません。セキレイもいなかった、スズメの姿もなかった。遠くからカラスの鳴き声がかすかに聞こえてきただけでした。
そのカラスの鳴き声がかすかに聞こえることがますます静寂さに拍車をかけるような気がしました。サウンド オブ サイレンスといっていいのかな。でも、悠久の広瀬川はそんなことに関係なく流れています。すごいことですよね、これは。
何万年以上もの長い長い間流れ続け散るのでしょうから。それがこんなにすごい河岸段丘を形づくったわけですから。5,6年前までなら、これからの広瀬川の楽しみがありました。長い付き合いの人はお分かりでしょう。
そうです、サケの遡上です。雄雌のサケがここの分流にも遡上してきてくれたのです。それだけの水量がありました。今は広瀬川を遡上してきても、分流に入りたくても入れません。圧倒的に水量が少ないことと流れが大小の石で遮られているからです。
これでは、絶対に池のようになっている分流には遡上することが出来ません。分流の左岸沿いは遡上してきたサケたちの生態を観察するのに最適な環境でした。老若男女がそれを楽しみに河原にやってきたものです。
多い時は20匹近くもいたのではないでしょうか。傷つきボロボロになったサケたち、遡上することの苦労が十分に偲ばれるサケたちの姿を見て、誰もがよく来てくれた、ここでゆっくりと最期を過ごしてくれという気持ちだったかと思います。
みんなが見守っているなか、サケたちは1匹1匹と精魂尽き果てて死んでいきます。無事子孫を残すことに成功したのかどうか分かりません。きのうは生きていたのに、きょうは川底で横になって沈んでいる、動かない。何と潔い生き方、死に方でしょうか。
上下の写真の下の方に見える流れが本流と合流する、細々とした分流の流れです。
しかし、そういう風景はもう遠い過去の話しとなってしまいました、残念ながら。私は、子どもたちがサケの稚魚を放流することよりも、この分流で死を迎える(迎えた)サケたちの最期を見せることの方がはるかにいい教育になると思うのですが。
この辺で大水が出て、この辺の流れを一変させてくれないものかと時々思います。被害のない範囲で増水した広瀬川が分流の流れを大幅に変えてくれないかなあなんて思ったりします。いくら思っても、念じても無理だろうと思いますが。
下の写真は除草された中洲の状態です。来年の夏になればもう草ぼうぼうですから。