きのうまで仙台は四日連続最高気温が35度を超える猛暑日が続きました。 こんなことはもろん初めてのことです。 いかに異常な気象が続いているかということの表れでしょう。 仙台は夏は涼しく、冬は暖かい地方というイメージがありましたが、変わってしまいそうです。
記録として記述しておきます。8月4日=35.2度、5日=36.6度、6日=36.1度、7日=35.3度 きょうは30度未満のようです。
午前11頃の東の空です。 きょうは立秋です。 暦の上ではもう”秋”です。 七夕まつりが過ぎれば、さらにお盆が過ぎればもう自然界は”秋”に完全に移行しつつあることが折に触れ感じられるところです。 12時前に七夕のジンクス通りに雨が降りました。
山形県は朝日町の最上川に入った青葉カワセミ会の精鋭、鮎釣り名人たちの釣果はどうなっているのでしょうか? 24センチ級のアユの入れ掛かりに嬉しい悲鳴をあげてるのかもしれません。
数年前やはり仲間と同じ最上川へ釣行したとき、入れ掛かりを経験したことがあります。 でもここ数年の最上川は全く釣りにならない、鮎のいない川となってしまいましたので、最悪の状態は抜け出したので、これからはよくなるばかりという状況だったら嬉しいですね。
きのうの北上川の実釣報告です。 盛岡市内の北上川(南大橋下流)と矢巾町か紫波町の北上川(長徳橋下流)の二か所で竿を出してきました。
(先行者です)
この写真はあさの7時頃です。 かれはその後したの瀬まで下って行き、その瀬で結構掛けていました。 こちとらは垂涎の眼差しで見ていました。 なぜか?
(こうやってみると大したことのない段々瀬だなと思うかもしれませんが、結構な流れとなっています。 この瀬を横断するのは無理でしょう、少なくともnewoneには。)
newoneはほぼ地元のコロガシの友人にオトリ鮎を確保していただき、掛けた鮎を友釣りのオトリとして使わせてもらうことになっていたからです。 いつもはすぐに掛かるのですが、なぜかきのうに限って鮎が掛かってくれません。
彼は流れの右岸側から竿を出していたのですが、掛からないので二人で流れを横断して左岸側へ移動しました。 普段なら川を横切ることなんて絶体に無理なのですが、今の渇水状態ではそれが可能なのです。 トロ場(でも実際はそれなりに押しが強い流れとなっています。)から左岸に移動しました。
途中で見つけた大きなハミ跡です。
1時間くらい経ってようやくいい型の鮎が掛かってくれたのですが、こういうものなのでしょうね、掛かりどころが悪く心臓のすぐそばで、オトリとしては全く使えませんでした。 次にかかったのは”ハヤ”でした。 そうかハヤでもいいや、使ってみようと思いました。
( ハヤにハナカンと逆バリ)
十数年前かな、S名人の「釣り東北」への随筆を思い出したわけです。 名人と中学生の息子が川へ、ハヤが居たので息子にハヤを捕らせて、それをオトリに名人が鮎釣りをするというもので、そのとき鮎が掛かったかどうかははっきりとは覚えていません。
でもアユ釣りをしているとよく邪道の”ハヤ”が掛かってきます。 しかも掛かるとグルングルンと動くので、ハナカンハリス周りをパーマにしたりして駄目にしてしまうことがあります。 それならその逆もまた真では?もしかして不可能ではないのかも・・・・と思った次第。 というかもう何でもいいから竿を出したかったというところが本音です。
瀬の泡立ちの中なら、野鮎をごまかせないかなと思ったんですが、そうはうまくは行きません。newoneの浅智恵は所詮浅智恵、賢明な鮎には通じませんでした。
お世話になっているTYさんです。 7.2メートルのコロガシ竿を振り続けます。短くても重いから大変です。 ありがとうございます。
ようやくオトリに使える鮎を確保していただき、早速借用して左岸から瀬の流れの中にオトリを送り込みます。 こういう流れです。
時は元禄15年、ということではなくて午前9時20分、すぐに当たりがあって、掛かり鮎は下流へ逃げていきます。 必死に耐えながら、かつ下りながら左岸の浅瀬に寄せて引き抜きました。 日高見川(北上川と入力したつもりがこういう漢字が出てきましたが、すごいですね、これが正しいのです。むかし北上川は日高見川と言われていたようです。日本酒に日高見がありますね。)、北上川第一号のアユです
(下のアユ)
22センチくらいかな。 ここの川の鮎の特徴とでもいうのでしょうか、引きがとっても強いのです。この鮎のどこにそんな力があるのかとビックリするくらいです。ながれの押しが強いことも関係するのかも。
オトリを交換して瀬に送り出すもその後が続きません。 いいオトリ鮎なのに掛からず。2匹目が掛かったのは10時頃でした。
(上のアユ 北上第2号)
タックルは竿が久しぶりの出番でシマノの「アドバンフォース95」です。 290グラム。 いままでほとんど8メートルの竿を使っていたので、9.5メートルの竿はとっても長くかつ重く感じます。 水中糸は例によってナイロンの0.35号(何回も使用中)です。 ハナカン周りはノーマル仕掛けです。
その後は瀬頭、平瀬から瀬の中と数回往復して粘りました。
その結果7匹を何とかキープしました。 大きい鮎は根掛かりで失ってしまいました。前にも書きましたが、ここのアユの引きは半端じゃない。 でも先行者は瀬の中に入っておもりを付けて釣っていましたが、絶対に掛かっても動かないのです。一歩も動かずに竿を立てて耐えるのです。
そして九頭竜抜き、那珂川返しというのか後方に二匹のアユを飛ばしてタモに取り込みます。 上手いです。 絵になります。 それで私も真似をしてみました。といっても鮎を後方に飛ばすということではなく、掛かっても動かずにその場で引き抜くということです。 2回やってみましたが2回とも成功しました。 やればできる?
でもそれだけではやはり何となく面白くない、何かが足りない、釣り人が一杯で動けないのなら仕方がないが、入れ掛かりでもないし、鮎の引きを楽しみ、鮎と戯れるためには釣り下る、浅瀬に寄せつつ釣り下って引き抜くという行為が鮎釣りの醍醐味ではないか!?
そういうわけでその後は鮎と戯れながら、鮎に弄ばれながら鮎釣りを楽しみました。
午前の部は11時45分頃終了としました。 ごごからは移動しようかなと思いましたが、今度は右岸から少し竿を出してみよう、午後1時までさおをだしてから下流へ大移動を決行することにしました。
このとき別の釣り人がやってきましたが、オトリ鮎は確保しておいたものの死んでしまったということで、わが友は嫌な顔をすることもなく2匹のアユを提供しました。 かれも最初の釣り人同様に瀬の上流から釣りはじめ、少しずつ瀬の中へ入っていきました。
それでnewoneも彼のあとを追うような形で右岸から竿を出しました。 12時20分から13時までで、その場所で5匹掛けて1匹バラシ、4匹キープということに。 これで7+4=11匹、おめでとうございます、二桁いきました!!
しかしここでの掛かり鮎も大きさは21センチくらい、せいぜい22センチですか、それなのに、嗚呼それなのに掛かってからの粘り強いこと、何としても水中から上がってやらない、おれの棲家は水中だから絶対に水面に出たくないと頑張るのです。
だから掛かり鮎と格闘中は、これはもしかして”巨鮎”か?とついつい思ってしまうのです。 ニンゲンの悲しい性でしょうか。 でも抜いてみるとそんなに大きくはないのですね。 このギャップが面白いかも。
釣りとは関係ないですが、気がついたこと; 盛岡市内にはセミはツクツクホーシしかいないのか????少なくとも北上川の右岸左岸で聞いたセミの鳴き声は全てツクツクホーシでした。 これは一体どういうことなのでしょうか? 仙台では圧倒的にアブラゼミ、次がミンミンゼミでツクツクホーシはやや珍しいくらいです。
(以上が北上川釣行・南大橋下流編です)