東北の秋は、今 まさに終わろうとしているかのような
心なしか頭痛のするような雨のモノクロームな日曜日。
テレビニュースでは吾妻山の初冠雪を伝えていた。

遠く山々は灰色の重苦しい雲が被さっているように
これから色づくであろう紅葉の翳りも見せてはいなかった。

優しげなシュウメイ菊は、太陽の暖かさを求めるように
首を傾げて、縁を茶色に染めながら雨に打たれて
過ぎ去った夏の暑さを思い出すよりも
これから、訪れてくれるのだろうか小春日和を待ちわびている様だ。
いつも見かけられる赤とんぼの群れや
名も知らない小鳥たちの姿も
今日は何処かの陰で身を潜めているのだろうか…。

遠くを眺めれば、これから回復してくるのだろうか?と、思われた空模様も
夕方から夜にかけて、また 雨足が強まってきた。
どうやら 今日は一日中らしい…。
ちょっと 遅めの昼寝から目覚めて
外を見れば薄暗くなり始めて、家の中の明るい部屋とは対照的だった。
こんな風にして過ぎてゆく一日も悪くはないかもしれないと思いながら
ちょうど五時の、ば~ちゃんのオムツ時間のタイマーが鳴った。
ラジオでは、昔の曲でマイペースの『東京』が流れて
妙に耳障りな雨だれの音がぽつぽつぽつ。。。
何気に痛んだ頭も薬を飲んだせいかスッキリとしていた。
さて そろそろ活動開始かな。
明日は良い天気になってくれれば良いのだが…。