昨日もばぁちゃんの施設へ行った帰りに、ちょっと寄り道を。
いつもの旧道を、車はゆっくりと山沿いの道なりに沿って走って
フッと気が向いたところで車を停めると、助手席に置いたカメラを手に
車をロックして、急な細い道を一歩ずつ踏みしめるように登り始める。
丸太でこさえた階段を、妙に段差の違いがあって
ほんの10メートルも昇らないうちに息が切れ…運動不足だなぁ(苦笑)
それでも少しずつ辺りを見回しながら、細い急な丸太作りの階段を
足を踏み外さないように…カメラを落とさないように…。
ようやく階段を登りきった所に名も知らない神社がポツンと
その奥へは危険の為に立ち入り禁止となっている。
その神社から奥へは行かずに、登り詰めた階段から右手の方へと
落ち葉が敷き詰めた細い道を山なりに歩いて行く。
下を見れば、車を停めておいた道路が遙か下に…かなり昇ったようだ。
静かだ…遠く国道を走るバイクの音が何故か耳障りで
頭上を駆け抜け木々を揺さぶる風の音は…別世界へ紛れ込んだような気がする。
足元を見れば咲き終わったカタクリの花が辺り一面に。
もっと早い時期に来たなら壮観だったろうに…。
しばらく歩くと目の前にホンの小さなせせらぎと粗末な木の橋。
こういうところに妙に惹かれる…およそ便利さとはかけ離れた
そんな場所を好んで歩き回っている…。
可憐で少し寂しげな山野草に惹かれてしまったからだろうか。
そんな中で見つけた!!
笹藪に見た事もない、ちょっと地味な感じの花だが、これは…笹の花。
竹や笹の花の開花は数十年おきとか百数十年おきとかいわれる。
開花の周期が長く、なかなか確認できないものらしい。
こんな場所でこんなふうに思いがけなくも幻とも言える花を見る事が出来るとは…。
少し肌寒いくらいの曇天だったが、Uターンして戻る頃はすでに体も温まって
思いがけず、なかなか見られない花も見れた…そんな満足感に浸りながら
来た道を戻って、昇った階段を下りて…その頃にはすっかり膝も笑って
昨夜は早々に寝たのだが、今朝にはしっかり太ももは筋肉痛!