すっかり良い陽気になって…ヒメとの散歩も軽やか気分で風薫る五月。
ゆっくりと歩けば青い空のその上の、ヒバリの声が高く低く。
目の前の山々も濃淡の緑に覆われ、道すがら田んぼは代掻きや田植えの真っ最中!
代掻きの終わった田んぼでセキレイが、かき回された泥から這い出す虫を狙っているのか。
この時期の田んぼは、水の入ってない田んぼと
代掻きをしている田んぼ、田植えをしている田んぼといっしょくただ。
夫は仕事で何も出来ないので、孫太郎居のいない僅かな時間に
こんなふうにヒメに語りかけながら散歩は良いもんだ…と。
思わず鼻歌なんかがこぼれてしまいそうな…貴重なスローライフタイム。
気がつけば…何かのラズベリーかな? 白い花が咲いている。
金柑の青葉に見つけた!一センチ以上もあるデカイてんとう虫。
あまりにも大きくて…なんだろうカメノコテントウかなぁ。
そんな何気ないものを見つけるのも好き!
アスファルトの道路を歩いて行くと、何台かの軽トラックが追い越して行くたびに
ヒメは夫だと思うのだろうか、追いかけようと勢いよく走りだしたり
引き紐に引き戻されて思わずゲホッゲホッ!っと、バカだなぁ
思わず笑って…まぁ そのおバカ加減さが可愛くもあるんだけど。
田んぼに植えられたばっかりの弱々しい苗に雨が降る。
シトシトシト……と、数日後には、そんな雨さえも跳ね返すように勢いづくのを知っている。
強いもんだねぇ、生暖かい泥の中で、今 生きんと一生懸命にもがいてるのだろうか。
日が傾き始めると代掻きの終わった田んぼに、ポツポツと雨模様。
何とも言えない優しさを感じる。
春の風を感じる…息吹きを感じる…生命力を感じる。
と言う事で、今日の一枚、風を感じてるヒメ。