あんなに春を思わせるような日が続いたのに
また寒い日が…どんよりとした、そんな日に戻ってしまい
午後には雪混じりの雨となってしまった。
気がつけば、季節は弥生となり
そろそろ動き出さねばと、パソコンに向かう気になったこの頃。
思いがけなくも悲しいって気持ちもなくて
まだショートステイにでも出掛けてる様な気がして
祭壇は煌びやかなのに…受け要られていないのかな私。
ばぁちゃんが逝ってから、日にちが過ぎて行くのがとっても早い。
先日市長さんがお焼香に来られて
家族が幸せに暮らしていく事が、故人の花向けになるのだと
今日はこんな事があったとか、話しかけてあげる事が
故人に取って一番の供養だと、そんな市長さんもすでにご両親を亡くされていた。
帰られる時に差し出された手は冷たかったけど
意外と大きい掌に妙に感激してしまった。
天気の良い日は固雪となって、どこまでも歩いてゆける。
意外と元気な私。
テレビで可笑しい事があれば笑って
いつ来るか分らないお焼香客を待つ事に退屈をしたり
なんだか食べてばっかりで気を付けなくちゃとか…。
でも留守にするわけにもいかないし。
忙しくて観られなかったDVDを見たりしているけど
そうそう、今度は歌詠みの人が来て歌詠みをあげてくれるので
煮物とか包み物の和菓子の準備をしたりしていて
いつもと同じようだけど、微妙に違う日を過ごしている。
雪の消えた所にはすでに春めいて…
祭壇にあげたご飯は何日分か取り置き
さすがにお粥じゃお線香臭いかなとか思って
私が雑炊にして食べる事にしたけど
これがけっこう美味しかったり。
これもこういう事が出来るようになったって年代なのかも。
最近…夫が家に居る時は黙々と家事を手伝ってくれる。
何も言わなくても掃除機をかけてモップもかけて
気を使ってくれてるのだろうか…そんな時は
夕食に夫の好きなものを作ってあげたり
こんなふうに夫婦や家族が仲よく肩を寄せ合って生活して行く事は
ばぁちゃんに取っても嬉しい事なんだなぁと思う。
家事をしてる最中に、ふと手を止めた時に
キッチンからは、ばぁちゃんの遺影が笑いかけているのが見える。