あれから6年も経ってしまったのかと、今更ながらビックリで
当時は亡きばあちゃんも健在で、ショートステイへ行った時に
介護に縛りつけられたような現実から逃れるように
よくプチドライブと称してお出掛けしたものだった。
この喜多方市にある会津大佛のある願成寺へと出掛けたのも
そんな思いだったからで、あれから早6年かあ。
なんとなく感無量といった感じだった。
夫と夫の姉様と、ひめさゆりを見に行った帰りに
本当なら喜多方の道の駅へ行くはずだったのだけど
帰り道の道を一つ間違えてしまったらしく
道の駅に出る事もなく喜多方市街中へと出てしまったが
確か…この道を行けば会津大佛のある願成寺へ行けるはずだと
二人にどうしようか聞いてみれば、行ったことがないので行ってみたいという。
それじゃ、って事で、いざ会津大佛のある願成寺へと車は走る。
やがて、道路沿いに川が流れる閑静な町並みへ
会津大佛の大きな看板が見られる。
日曜日ではあったが、訪れる人も少ないのか
それでもポツリポツリと、参拝客の姿が見受けられる。
紫陽花には少し早く、ツツジもそれほど満開ってほどではなかったが
砂利道を囲むように整えられた庭木と大きな樹木の隙間から流れる風は
ジメっとしていたけど、思ったよりも心地よかった。
大きな池のある庭園を眺めながら、会津大佛が鎮座されてるお堂へと
建立された1227年以来何を眺めて来られたのか
身の丈8尺(約2m40cm)の大佛というには
かなり小柄な…それでも、立った状態の像なら一丈六尺(約4.8m)
座っている像ならその半分の八尺(2.4m)以上あれば
立派な大佛なわけで、国指定重要文化財となっている。
中央が阿弥陀如来、向かって左側が勢至菩薩、そして向かって右側は観音菩薩で
確か会津三十三観音の御詠歌、最後の項に出て来るお馴染みの名前だった。
不動 釈迦 文殊 普賢 地蔵尊 弥勒 薬師 観世音
勢至 阿弥陀 阿修羅 大日 虚空蔵…とか、まだあったかな?
まあ、特に仏教を重んじるってほどでもないのだが
会津大佛を目の前にすると重んじちゃうんだよねえ…。
外に出れば石碑が…「念ずれば花ひらく」坂村真民
苦しいとき 母がいつも口にしていた
このことばを わたしもいつのころからか
となえるようになった そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった
当時この石碑の言葉にも感動したものだった。
あの頃と何も変わらない、時間が止まったような空間
庭園の大きな池には鯉が何匹か
あんまりガッツイテないのが優雅で好印象だった。
ジッと前を見据えたような大佛に甚く感動された姉様と夫。
話しには聞いていていたけど、なかなか見に来ることも出来ずに
っていうか、場所がよく分からなかったのだわ…。
いやいや、良いとこさ連れてきてもらったと
帰りは入口にある土産物屋さんで
6年前と同じように冷たいお茶をいただいて
なんだか、秋の紅葉の頃も来てみたいものだと思った。
すみません、今回もコメント欄は閉じさせていただきました。