あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

コロナ渦の中で大般若経

2022-03-10 00:08:02 | 日々雑事



前日まで、あんなに春を思わせる天気だったのに
なにもこの日に限っての雪が降って、しかも吹雪っぽく。
3月に入り、第一日曜日に我が地区での大般若が行われた。
大般若とは大般若経の書写・読誦により、病気全快、五穀豊穣や
厄年のお祓いなどを目的に昔から行われている。


ここ数年大般若には行ってなくて、隣組長さんが代わりにお札とかお護符をもらって
届けていただいていた。
特にコロナ渦になってからは、今までにも増して参加する人が減って
今年も密を避ける為、地区の役員さんと各組の組長さんだけの参加となった。
今年は組長さんの我が家、お札とお護符を組の家数だけもらって来るのに
11時から始まる大般若。
それに間に合うようにって15分くらい前に地区中央にあるお寺へと向かった。


ホントは自転車で行こうかと思っていたのだけど
生憎の雪模様で仕方なく車で向かった。
 



お寺に着くとすでに役員さんと何人かの組長さんと集まっており
pochikoさん、ここさ来っせって声をかけられて
始まるまで、ちょっと世間話。


それでも、すぐに住職様がおいでになり定刻に大般若が始まった。
お経が唱えられて…住職様って声が良くないと
唱えるお経に影響あるよねって思うのは私だけかな。
何を唱えているのか皆目分からないお経もあるけど
そっからすると、我が地区の住職様の声も良いし
何よりも通る…静かな空気に凛と響いて行く。
 



こういうお経は眠くならずに
有難味が増すような気がする。そんな声で大般若経を唱え
般若経は最高の真理(般若)から見ると
すべてのものは実体がない(空)だという教えを説いたもので
全部で600巻ありパラパラとめくっての転読
 

めくった風を感じるだけでもご利益を得られると伝えられており
さらにはこの経文に触れるだけでもいいとされ
この経を肩や背中、腰などに当てる加持祈祷もある。
 
 


それを私たちもやっていただいた。
最初は住職様に一番近くの厄年の方、それから地区役員の方と
あとはてんでに座っている組長さんと…なんだかパラーっとした感じの中
厳かに執り行われた。

大般若が終わると百万遍って言っていたのだけど
数珠の大きいものと考えてもらいたい。
十何人かでその大念珠を持って、グルグル回し
大きな珠の時にお祈りをする百万遍念佛を奉唱して祈念する。



百万遍念仏について、詳しくはこちらぽちっと!!


昔は本堂に入り切れないくらいの人が来てて
子供たちの姿やお年寄りの方も大勢来られていた。
住職様と地区役員の方とお昼のお膳なども
その年の組で回り番になっているのだが
みんなしてお膳の料理を作り
大般若が終わったあとに振る舞われた事もあった。


百万遍が終わると、草だんごを作って来られた方や
お茶菓子を持ってきただとか、お神酒なども振舞われ
とても賑やかだった思い出があったけど…。


たぶんだけど、コロナ渦があったからか
それ以前から省略してしまったのか
ずっと行ってなかった私には知る由もなかったけど
こういう行事が簡素化されてしまうのは
ちょっと寂しい気がした。



いただいて来たお札とお護符、お赤飯とお菓子だけど
家族で分け合って食べるとされている。



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