吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

流行り病? その5

2012年06月01日 06時15分50秒 | インポート

確かに1週間近く便が出ないときは、大量の排便により腹部の不快感がスッキリ解消し、これは喜ばれるだろう。喜んでいただけるだけでありがたいのである。でもある意味これらの病態は「救急疾患」かもしれないが、突然「何とかしてくれ」と外来の混雑している時に駆け込まれても頭を抱えてしまう。しかも普段はうちに来院しない他院のかかりつけ患者さんであることが多い。摘便終了後にそれら患者さんに聞いた。「いつものかかりつけ医院さんに行かないで何故うちの医院にいらしたのですか?」と。すると「だって、ここは肛門科じゃないですか」といわれた。うーん・・確かに、そういえばそうだ。目からうろこである。きっとこれこそが地域医療である。「とげ抜き」「摘便」何でもござれ。とにかくまあ地元の患者さんの喜ぶ笑顔が一番である。