先週のことになるが、またしても今年のAKB総選挙が熱狂のなかで終了した。表題で(再び)と書いたのは以前どこかのコラムでもこの総選挙について書いたような記憶があるからである。自分の意見はそのときと同じであり概ね好意的なのだが一点において批判的でもある。さてこの熱狂的イベントにコメントをよせている知識人や有名人も多い。芸能人のコメントならまだしも、あの硬派でならす石原都知事までもが「国民が元気になるのであるから、この方法論を見習うべきだろう」と好意的なコメントを述べている。ゴーマニズム宣言で有名な硬派のこばやしよしのり氏も経済評論家の森永卓郎氏も「私の押しメンは○○さん」といってはばからない。ちょっとなんだか著名人までもがこんなに熱狂的だとこちらは引いてしまうのである。昔、自分がある地方に住んでいた時は国会議員選挙になると地元は熱狂的になり、なかばお祭り騒ぎになる。AKB総選挙もまさにその選挙みたいである。