昨日、指名手配中の元オウム真理教信者の身柄が確保された。昨年12月31日の男性信者の逮捕に引き続き、このところまた昔のサリン事件などがTVにて報道されている。そういえばあの警察庁長官狙撃事件は地下鉄サリン事件の1週間後のことであったが、当時、自分は長官の主治医であった。結局犯人は検挙できぬまま時効をむかえたが、今年、自分は奇しくも狙撃を受けた当時の長官の年齢となり、特に複雑な思いである。今では思い出にまでなっているが、長官の診療当時は異常な事件が頻発し世紀末的な世相を感じたものである。もちろん昨今では大震災や経済危機などで、同様に先行きの見えない不安を抱えている。時代が好転するのはいつになるのであろうか? それにしても今も元長官はお元気なので喜ばしい。