吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

応急手当 その3

2012年06月30日 06時14分14秒 | インポート

 実は昔、自分はそこの団体も受講して指導員の資格も持っていた。しかし自分は当時のAHAでの指導員の資格も米国で取得していたが、AHAの内容の方がかなり洗練されていた。特に教える内容もさることながら、いかにして受講生に習得してもらうかも重要でありその教え方のストラテジーをかなりAHAの講習で学ばされたものである。日本のその団体の講習に参加したときは驚いた。年配の女性の指導員2名であったが、まるでオイコラ式だったのである。号令をかけてピシッと動かないと機嫌が悪く時折、大声で怒られた。20年前のことであるがまだ覚えている。経験したことないが、なにか戦前教育のような印象だった。今になってみると、もしもこのような形の指導法、指導内容によって日本人の応急手当意識が強固に形成されているのか思ったら怖いことである。それは自分が講演の席上で一般市民に指摘された「応急手当は勇気のいることである」ということの原因につながっているのではないかとも思えるのである。