それなのに、プロ意識を要求される看護師が一斉に退職したということは、やはり同業者からみれば「よっぽどのこと」があったとしか言いようがない。話によれば特定の保護者から、処置の数分の遅れや、処置のやり方などについてかなり恫喝にちかいクレームを継続して受けていたそうである。現場を目の当たりにしていないので恫喝なのかどうかは断言できない。しかし医療職は現場において患者や家族などからクレームをつけられることは、その理由が正当か不当かは別にして、まあよくあることである。かといって自分が辞めたら自分の担当している患者に対してその必要であるサービスが提供できなくなるので、患者の病状を考えるとそう簡単には辞めようという動機はおこらないはずである。通常の看護師であればきちんとした職業意識はもっているはずである。