少しぐらいのクレームは、それに対応するカリキュラムもきちんと存在しているはずである。それにもかかわらず辞職するに至るのは、いたとしても一人二人であるならまだ話はわかる。しかしながら今回6人全員が、しかも同時に辞職するというのは極めて異例のことであり問題の根は深い。TVでは元高校教師であるというコメンテーターが言っていた。「これはクレームをつけた保護者をせめてはいけません。十分な人員を配備しなかった管理者がいけないのです」と・・・。まあ管理者の責任にしておけば一番事なかれ的なコメントで波風もたたない。でもこれは的外れである。ここの養護学校だけではなく、看護師の慢性的人員不足はどこの施設、医療機関でも日常茶飯事なのである。「看護師をすぐに補充しろ。しなかったのは管理責任者が悪い」というのは簡単であるが、ことはそう簡単には解決するはずではない。