よくTV報道のカメラを通して映像をみていると、自分の見た目が正しいものと錯覚してしまう。TVカメラは正義ではない。TV映像の撮影中に「撮影やめなさい」とか「入らないで下さい」とか制限されると、自分のみていた映像が遮断されるため時々「不快な」思いを感じる。でもそれは概ねこちら側の勘違いなのである。現場での救助を最優先するなら、彼らが現場で一番活動しやすいように周囲が協力すべきなのである。だから今回、撮影者が注意されたところ「中で助けを呼んでいる。早く行け」というのは自分が救助の流れを妨げているということを自覚していないことの表れなのである。まあ確かに映像が中断されないほうがTVを見ている側にとってありがたいのである。しかし現場で救助活動している者にとっては迷惑なものなのである。その迷惑なものが「早く助けに行け」と指示するのはまさに余計なお世話なのである。