もしも自分も救助の一翼を担いたいのであれば、撮影などしないで少しでも現場の整理や、初期消火を手伝うなどすべきであった。映像撮影するのはその人の特権的行為ではない。その人の特殊技能でもない。そのことが救助の一助となるものでもない。ましてや消防隊員に「早く(救助に)行け」などと指示することなど何ら建設的なものでもなく、むしろ救助のプロに対して失礼な言葉であると感じた。最近では携帯やスマホなどで現場に居合わせたものが簡単にエセカメラマンになれる。そしてその映像に頼っているTVのニュース番組もあることから、まさに必要悪とも感じる。確かに今回はいきなりの現場での飛行機墜落炎上なので初期消火も救助も居合わせた人には難しいであろう。しかし昨今の「誰でもみんながカメラマン」という風潮をみるにつけ、応急救護の啓発カリキュラムを変えなければならないと痛感している。