津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

がんばれ、ごえもん

2008-02-06 17:54:07 | 徒然
 わが家の老犬「ごえもん」は、とうとう歩行不能に陥ってしまった。外では介護もままならないので、十日ばかり前から家の中で過ごしている。あと二月ほどで十九歳になるのだが、果たして誕生日を迎える事ができるかと、心配この上ない。起きるのは食事時と排泄の時だけ、一日の殆どを寝て過ごしている。だからといって、放って外出する事も出来ず、妻と交代での外出となり不自由この上ない。妻の友人の愛犬が「不義密通」して生まれた数匹の内の一匹だが、話しによると兄弟たちは皆死んだらしい。わが家の三代目の愛犬だが、今はいい小父さん・小母さんになっているなっている子供らが、中学・高校のころから居るのだから家族の一員である。孫たちにも可愛がられた。寝返りも出来なくなって、時折悲しげになく。ひっくり返して撫でてやると、安心して眠りにつく。まったく肉がなくなった身体だが、ふさふさの毛で何とか「男前」を保っている。

ごえもんヨ、不謹慎な話しだがお前が死んだ後は、オカアサンは「もう犬は飼わない」と言っているよ。オトウサンもそう思っている。次は「メダカ」を飼う事に決めているんだ。・・・悲しげに声を上げて・・水を飲んで・・又寝てしまった。
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藩校時習館・・4 初代總教・細川忠英

2008-02-06 10:09:02 | 歴史
 宝暦五年正月四日、藩主重賢公の臨席を以って藩校時習館は開講式が挙行された。總教に指名されたのが、細川内膳家五代当主の忠英である。宇野東風はその著「細川霊感公」に於いて忠英について次のように紹介している。「生兵学を好み書を能くし、また武芸にも熟達す。時習館創立に及び、霊感公(重賢)教育を重んじ、特に忠英を總教に任せられたるなり、尊名閣の創建せらるヽや、忠英自ら扁額を書し、楣間に掲ぐ。年六十を以て職を辞し(以下略)」明和九年七十四歳にて歿。室は長岡図書興章(刑部家四代)女。

 内膳家は細川忠興嫡子忠隆を祖とする。前田利家女千世姫を室としたが、母迦羅奢夫人生害の折り千世姫は隣家の実姉・豪姫(宇喜田秀家室)の許に逃れたことから、忠興の不興をかい離別、徳川家康の介入により廃嫡に及び休無と号し京都に隠棲した。合力米三千石。遺跡相續は成される事なく、遺言により息・与八郎(忠恒)、半左衛門(忠春)に夫々千石、女おとく(西園寺実晴簾中)その他に千石が給された。正保二年八月朔日歿、六十七歳。熊本市島崎町千原瑞岩寺に葬る。

 その後、与八郎、半左衛門は肥後に入り、綱利代・寛文五年六月二千石加増、元禄二年十月与八郎は三千石を半左衛門に譲り隠居(号夕山・隠居料千石)。二代・夕山に跡式なく、三代・半左衛門忠春(六千石)、四代・内膳忠重(同)と続き、五代・忠英へと至った。六代・忠昌、七代・忠虎、八代・忠寿、九代・忠顕(忠寿・弟)、十代・忠穀(忠寿子)、十一代・忠雄、十二代忠督と続いている。
 八代忠寿の後を弟忠顕が継いだのは、忠寿嫡子・忠穀が幼かった為である。
忠顕の子が隆虎、隆虎の二男の子が細川隆一郎、その子が隆三(TV朝日・政治部記者)
隆虎の三男が細川隆元である。

 
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藩校時習館・・3  教授・高本紫溟

2008-02-06 08:42:53 | 歴史
高本紫溟 名は順字は子友、慶蔵と称し後敬蔵と改む。紫溟は其号。細川侯に仕へ食禄二百石。世々医を業とす。其先は朝鮮王の庶族李姓なり、幼にして才名あり、詩を善くす。夙に世を厭ふ心ありて、阿蘇山中に茅屋を結びて住し、萬松廬と云う。書を読む数年、学大に進む、明和年中藩公召して時習館訓導となす。是に於て決然心を翻し、出でて治教を稗補せんと思ひ、薮孤山を助けて教育に従事し、遂に教授職に進み、学政を管する事数十年、子弟を育すること甚だ多し。博学多識既に伊洛の学に深く、兼て国歌国文を善くす。嘗て長瀬真幸の江戸に抵役するや国文一編を贈る。真幸京都に留る数旬、其文図らずも、上皇の叡覧に入る。玉音あり、「図らざりき田舎此珍あらんとは」と、紫溟感拝して自ら田舎珍夫と号し印章に刻せり。嘗て芳野に遊び転じて松坂の本居宣長を訪ぬ。(一部略)氏真幸を勧めて、宣長に従ひて国典を講究せしむ。業成りて時習館一局に於て教授せしむ。是より始めて肥後に国典の学興り、歌道に深き人々出でたるは全く紫溟の功績なり。(一部略)文化十年十二月廿六日没す。享年七十八、本妙寺山中(花園市営墓地)に葬る。大正五年十二月正五位を追贈せらる。(角田政治著・肥後人名辞書より)
コメント (2)
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