津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

柴任三左衛門の墓

2009-05-27 17:31:19 | 歴史
 在熊の宮本武蔵研究家・福田正秀氏からメールをいただいた。以前氏から柴任三左衛門のお墓が見つかったことをお聞きしていた。其のことが地元「神戸新聞」に掲載されたとのご連絡である。
       http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001954972.shtml

 氏の著書「宮本武蔵研究論文」「宮本武蔵研究第2集・武州傳来記」は、その内容の濃密さに於いて稀有である。その中で、柴任三左衛門についても詳細に記述しておられるが、お墓の発見はまた新たな研究へと導かれることであろう。

 三左衛門の父・本庄喜介は細川忠利の死にあたり殉死している。
「追腹の衆妻子及びに兄弟付」には、次のようにある。

       御切米拾五石五人扶持
         本庄喜介
            右之女房
       百五十石 本庄角兵衛
       御目見ニ仕候 喜介二男歳十六・本庄熊介
            むすめ壱人
     「喜介切米扶持方、家屋敷共ニ無相違せかれ熊介ニ可遣也 印」

 この本庄熊介が、後の柴任三左衛門である。兄・角兵衛がすでに別禄を拝領していたことにより、熊介(三左衛門)が父・喜助の遺領を継いだ。宮本武蔵の二天一流の後継伝承者として高名である。その事蹟については省略するが、福田氏の著作を是非ともお読みいただきたい。
(又、氏の「加藤清正妻子の研究」は、新たな資料を得て大きく進展している事をご報告しておく)
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2009-05-27 15:20:52 | 徒然
 「細川内膳家・家譜」をなんとか読み終えることが出来た。(最終回は明日UP予定)
活字史料では窺い知れぬ新しい情報を得ることが出来て、満足感にひたっている。
100数頁の内約30頁ほどは、以前からの作業でタイピングを終えていたものだったが、残りの70数頁を12~3日の猛スピードで読んだので、伏字(■表示)が多くて完全読了とは成っておらず、今後■つぶしの作業がまっている。

 近々50年ぶりに再会をはたす、縁戚のH家の先祖附のタイピングを始めた。■があってはまずかろうと慎重に読んでいるが完全とは参らぬ。返還率95%くらいは達成したいと思うのだが・・・(コピー紙面の不鮮明や、悪筆(失礼)の影響もあることを、声を大にして言い訳としておきたい)

 津々堂の「くずし字解読-文字リスト」の数が、どんどん増えていく。
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熊本市有形文化財

2009-05-27 11:53:04 | 歴史
 2005年6月3日付ブログで、熊本日々新聞の報道を受けて、清田五郎太夫のご子孫を以下のようにご紹介した。

      【富合町釈迦堂にある清田家では、蔵を改装して「ふるさと郷土資料館」を開設された。
       当主清田泰興氏は元日本航空の機長さん、飛行時間は同社の №1だそうな。
       言わずと知れた清田五郎大夫のご子孫である】

 さて今日の熊本日々新聞は、同家を熊本市有形文化財にすることを、市の文化財保護委員会が答申したことを報じている。富合町の熊本市合併を受けてのことではあるが、多くの市民がこの郷土館を訪れて、「明治維新後の藩士の暮らしぶりを示す重要な建築物」と共に、数々の史料にも触れていただきたいと思う。
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細川内膳家・家譜 その十一

2009-05-27 11:17:40 | 歴史
     一、同(元禄)十丁丑年七月 忠春公御隠居
        忠重公御家督御隠居料従
        綱利公地方千石被進其外万端御格之
        通ニ御座候
     一、元禄十二己卯年九月廿一日 忠重公之
        御嫡男御誕生従 御本家様諸事
        御格之通也御名熊千代次郎太郎内膳
        始忠雄公又忠亮公後忠英公ト被成御改候
     一、元禄十四年辛巳四月三日御灯燈御
        役之儀今迄両面ニ九曜被成御付左右之
        下タニ小ク桔梗之御印御座候処思召有之
        表九曜裏桔梗御付ケ被成左右之御印を
        御除ケ被成候尤是ハ御代ニ様之思召ニ被成候
        段月番之御家老衆江も御内意被仰連
        置候事
           但此節より番灯燈之役松笠菱之中之
           角■を印ニ付候様ニ被仰付候是迄ハ  
           番灯燈表九曜裏桔梗付候事
  
     一、同十七甲申年宝永と改元有 忠春公旧
        冬より御不例ニ被成る御座候処次第ニ被差重
        御補養無残所有之候得共終ニ御養生
        不被為叶二月廿五日御遠行被成候御年八十
        三法号本浄院殿月渓義水大居士祥雲山
        瑞岩寺ニ奉葬御病中間従 御本家様
        必多度御尋問有之其外前後御書通御
        使者等御格之通ニ御座候
     一、右御病気被差重候節御様躰為

        御尋宮村●之進殿御使者入来 御
        意之趣等済候上家司役中江被申後御
        用有之由ニ付大久保平左衛門・大久保角左衛門
        麻上下着用仕罷出候処於小書院為御意
        之趣●之進殿両人江被申聞候者半左衛門様
        御様躰被差重候由無御心元被思召上候
        各随分心を付候而御介抱之面々江入■候様
        可申聞旨被仰出候由被申聞候両人謹而
        御請申上候右御意之趣ニ付忠重公御礼
        被仰上●之進殿被■候上両人共麻上下

        ニ而●之進殿宅江罷越被仰候趣奉畏介抱
        仕候者中江も委ク申聞候段口上書持参仕候
     一、宝永五年正月十四日旅御家老三宅藤
        兵衛殿被成御呼忠重公御手之病強ク惣躰
        御気色不被勝候二付御隠居被成度被思召
        候段御家老中江申談早々達 御聞候
        様ニと被 仰聞候依之藤兵衛殿刻御家老
        中江被及■■一刻も早ク被仰候事故
        綱利公御在江戸ニ而被成御座候得とも右之

        趣被申上候処同三月十四日月番之御家老
        有吉四郎右衛門殿同役松井求馬殿大御目
        附岩間弥右衛門殿御屋敷江参上被致従
        綱利公仰之趣を被相述御隠居相済
        忠雄公様 此時十歳被為成候 御家督国中一番之上
        座諸事御格之通御相続有之忠雄公
        此時迄ハ次郎太郎様与申候一ト通之御礼者
        忠重公御不快故小笠原備前殿を以月番
        御家老衆江被仰達江戸江ハ御礼として

        大久保角左衛門を御使者ニ被差上品々御進
        上有之候大久保角左衛門江ハ従 御本家様より
        白銀被為拝領候忠重公早速御剃髪被成候
        而奉称(愚)隠様与               (愚・・欠)
     一、右御隠居之御達被成置候二付 次郎太郎
        様御家督被成候ハゝ御幼年之御事ニ付諸
        事何のも御成長まで相慎御本家集様
        江此方御家来より無礼等不仕様相心得可
        申旨被仰出候依之途中時宜相等之儀も

        御用番御家老衆江被仰入候而御席ニ
        御聞ニも達被置候様被仰入候依之入念左之
        通相心得候様被仰付候
           本家士中ニ對し我等者共無礼無く様
           相心得以来左之通可心得候有吉四郎右衛門
           江■等直ニ申聞置候入念事之由申候
     一、本家家老中江ハ我等士共大躰かがミ候
        程ニ礼式可致事
     一、同着座以下之者我等士共馬上ニ而行違
        候ハゝ知者ニ而無之とも下馬いたし可罷通事
     一、 同鉄炮頭江我等家司可為相乗余は馬より
        下り会尺すへし其上ニ而向下馬不致者江ハ
        以来双方言上之節ハ会尺無しニ可罷
        通事
     一、平士以下我等士中小姓以上之者及会尺
        相■致念比ニ目礼すへし■事ハ向之
        仕懸ニ可應事
           但向方より格別尾籠之阿以志らい
          
           有之ハ其由可申出候其者ニ限り以来
           会尺之儀可申付事
     一、本家之者江我等家来共より文通者各
        殿様文字など家格之通堅可相守尤向
        之仕懸ニ應し又者訳有之而極りより入念
        候儀ハ可但存念御申付置候格式より少しも
        不敬ニ無之様可心得事
           但向より格別無礼之者相有之ハ其由
           申 可出候其者ニ限り以来之文通可申付事
        右之通可心得者也        以上
             二月        忠重御判
                  士 名共へ

                          次回にて終了の予定です。

       
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