津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

愚隠押籠の訳

2009-05-31 18:48:52 | 歴史
 内膳家四代忠季(忠重)は、宝永五年(1708)隠居して愚隠と称した。手の病であったとされる。嫡子忠英(忠雄--後、時習館惣教)は十歳であった。細川家家記は「享保三年(1718)五月廿八日、忠季愚隠故アリテ、ソノ子忠英ニ預ケ押籠ラル」と記す。さて此の原因は何だろうと思って「細川忠雄家譜」を読み出したのだが、さすがに書いてない。細川本家は此の時期、内膳家をかなり好意的に遇している。そんな中での出来事である。原因は何か、そしてその期間はどのくらいであったのか、興味は尽きない。愚隠は元文四年(1739)五月、六十三歳で歿している。
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「江戸の風格」

2009-05-31 14:35:37 | 書籍・読書

江戸の風格

著者:  野口武彦 
出版社名:日本経済新聞出版社
販売価格:1,575円(税込)

東京には時間の古層へ降り立つマンホールの蓋が散在する―
その見えない入り口、江戸の詩歌・随想・戯作に導かれ時空を
旅するコラム集。近年の礼賛本に背を向け江戸のアブナイ本質
に迫る毒のある東京案内決定版!!
江戸・東京の変化の様子がわかる地図数枚を挟み込み、地名
や言葉で江戸をたどれるよう索引も充実。


【目次】
見えない入り口に導かれて

第一章 江戸の風光をめぐる
第二章 江戸の風姿をたずねる
第三章 江戸の風趣をあじわう
第四章 江戸の風聞をたどる

●地図
●索引


 私は東京生まれなのだが、祖父母・父を亡くして父祖の地に帰った。以来熊本ジゴロウである。最近無性に東京へ出たいと考える時が有る。一月ばかり時間を作って、切絵図を小脇に抱えていろいろな所を尋ねてみたいという、密かな想いである。叶わぬ事と判っているから、勢いこういう本が出ると飛びついてしまう。今日の熊本日日新聞の「読書・BOOK」欄に山本博文先生の評でこの本が紹介されているが。なかなかの好書、ご一読をお薦めする。

コメント (2)
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