津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

万太郎

2012-10-06 11:19:38 | 書籍・読書

                                                                                                                                                                          

                     昭和35年楠本健吉が刊行者となって発刊された俳句結社「上海すみれ會」の句帖である。
                     敬愛して止まない久保田万太郎も名を連ねていることを知り、最近オークションで手に入れ、
                     愛蔵書の仲間入りとなった。
                     先年虚子が亡くなり発刊が間に合わなかったことを、楠本は大変残念がっている。
                     虚子を初め、久保田万太郎、星野立子、武原はん、久米三汀、高野素十、山口正邨その他
                     錚々たる人たちの名前が見える。
                     上海というのが気になっていたのだが、何となく付け虚子に相談したらあった方が面白いと
                     いうことになったらしい。

                                    すわりても立ちても日あしのびにけり  万太郎

                     巻頭に紹介されている句である。うまいな~、惚れ惚れしてしまう。
                     万太郎も38年、画家梅原龍三郎邸で会食の際突発事故で亡くなる事になる。
                     さきに「久保田万太郎回想」という本を手に入れた。
                     79名の方々が稿を寄せられている。改めて万太郎のすごさを思い知らされる。 

                     秋の夜長PCの電源を落としてこのような本に接すると、誠に気が落ち着くのは何故だろうか。 

                        

                

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内坪井から御城を望む

2012-10-06 09:28:30 | 地図散歩

 昨日ご紹介した内坪井のある場所からとった写真である。冨田紘一氏の著「古写真に探る 熊本城と城下町」によると、その撮影場所が特定されている。
解説に従い手元の絵図で確認すると、どうやら坂本二平・七太郎家らしい。この名前は侍帳では確認できないが、有禄士族基本帳にある坂本七太ではなかろうか。土居に囲まれた内坪井の状況がわかる貴重な写真である。また下級士族の住まいを知る上でも貴重である。

                                                                

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする