毎年のことだが「古書籍即売展目録」をお送りいただいた。厚く御礼申し上げる。今年で44回目の開催であり、是はもう歴史である。関係者のご尽力の賜物であり敬意を表したい。
舒文堂河島書店と天野屋書店の写真で大変興味ある物が目に入った。とても高くて当然手が出ないの物もあるのだが、是非とも見て見たい。
舒文堂河島書店
01「宇野東風・廉太郎写本類 一括」 630,000円とある。約段ボール三箱分とあり60~70点有るのではないか?
05「寛永治迹」25巻10冊 享保13自序 黒木知由 は420,000円 島原の乱に関する写本だというが、1冊目30枚が図譜となっていて、天草全図
の七枚の地図や城攻めの絵図・旗印など興味深い。
尚「寛永治迹」については、熊本市立熊本博物館の「熊本博物館館報」の「館報2011年度報告」に、木山貴満氏の「収蔵資料紹介」の「伊時家資料
について」の中にも紹介されている。
天野屋書店
9「小堀水翁書状」
12「細川御先祖御代之御事跡」
13「(細川家)実本御系」
15「藤堂佐渡守御玄関上出迎之図」
28「上田半田(久兵衛)短冊」 これは身内としては是非とも買わずばなるまい。
41「加藤氏代熊本城ノ図」 200,000円
これはすごい・・・・説明によると、熊本高階氏原本とある。
「加藤清正傳」に附録としてあった「加藤氏代熊本城之圖」の原本であろう。松本雅明氏所蔵のものが出版元・青潮社の手により校訂印刷さ
れたらしいが、ここにも手取・高階氏旧蔵と書かれている。本物であれば、安い。
以上は私が興味をそそられたものを挙げたのだが、その他いろいろの郷土資料がメジロ押しである。品物によっては、展覧会前にどなたかが買われて消えている可能性がある。