津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■大矢野家所蔵「蒙古襲来絵詞」を熊本史談会で・・・

2018-09-16 10:43:09 | 熊本史談会

                             蒙古襲来絵詞に描かれた「大矢野種保」

 平成30年11月1日(木)~12月17日(月)の期間、くまもと文学・歴史館では、17年ぶりに熊本へ帰る宮内庁所蔵(旧御物)の「蒙古襲来絵詞」の展観が催される。この旧御物は旧細川藩士の大矢野家が所蔵していたものが、明治23年宮内庁御買上となったものである。
大矢野家伝来の「御物本」は、この絵詞の主人公竹崎季長の家の衰退後、宇土城主の名和家につたえられ、名和顕孝の姫が大矢野城主・大矢野種基の元に嫁す時に是を持参し、以来代々大矢野家に伝えられてきたものである。

 大矢野家の現当主はわが熊本史談会の会員であられる。
大矢野家には、無彩色の「蒙古襲来絵詞」の巻物が残されている。
くまもと文学・歴史館での展観開催に先立ち、 今回、大矢野氏の快諾をいただき次回熊本史談会の例会で展示するとともに、大矢野氏の解説をお聞きすることにした。
一般の方々にもお出でいただきたいと考えている。
ここには「御物本」には見られない書き込みなどがあり、貴重なものである。
絵柄の書替えなどの状況も見られ、大変興味深い。

                                       記
                      日時:平成30年10月20日(土曜日)9:30受附開始 9:55開始~11:55終了
                      場所:熊本市民会館第7会議室
         
                      参加自由、会場が40人収容ですので会員以外の方は先着順といたします。
            

       

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■井田衍義・十四ヶ條 會所定法 廿二(9)

2018-09-16 10:06:20 | 史料

 七九五
  仕上起請文前書
一御高札之趣幷問屋職ニ掛候諸御法度筋、堅相守可申事
一旅船入津之節、往來手形幷川尻川口御番所より積荷札・
 明船札渡候を持参仕候上相改、問屋手形ニ預置帳面ニ扣、
 川尻津方下改役馬瀬村詰之面々と、宇土津町横目・問屋
 立合相改、船頭申分相違無御座候得は別當へ相答、商賣
 仕せ、歸帆之節ハ通帳ニ出切手相添御惣庄屋へ差出、御
 判形申受、往來手形相渡歸帆仕せ、尤御番所より渡り候
 板札は、追て問屋手前より直ニ御番所へ返上可仕事
一旅人両夜と滞候ハヽ、宗門誓詞書物仕せ別當へ相答、用
 事相濟候上、出切手御願申上候儀は、右同前可仕事
一旅人参懸相煩候節は、丁頭・別當へ相答、醫師を頼養生
 を加へ、重き様躰と見受候ハヽ早速御達可申上事
一旅人商賣方相濟不申、日數廿日を越相滞申節は、其趣御
 達申上、歸帆之節は右同前ニ相心得可申事
一旅人疑敷荷物は不持來哉と心を付、不審成荷物見受候ハ
 ヽ早速御達可申上事
一旅人商賣物、振賣・小賣堅仕せ申間敷事
一右同、下り酒入津仕せ申間敷事
一對旅人無理不作法之儀無之、荷物麁抹ニ不仕、諸事實貞
 ニ仕可申事
一旅人より常躰之音物は格別・分限不相應重キ品遣候節ハ、
 其様子別當へ申達差圖を受可申事
一何事ニても相變候様子承付候歟、又は存知寄申たる儀共
 御座候ハヽ、早速可申上事
一旅籠は其時ニ應、木銭は御定之外堅取申間敷事
一御國内より入津仕候節は、其所之御役人より積荷之品々
 運上銀取立候との送證文ニ、川尻川口御番所より御加印
 被成候を持参仕候ニ付、川尻津方下改役、馬瀬村詰之面
 々幷宇土町津横目・問屋立合、送證文積荷を引合、相違
 無御座候上商賣仕、尤歸帆之節商賣之荷物積出候得は、
 是又相改御定之通運上銀取立、御國廻ニて御座候得は送
 證文御達申上、御惣庄屋・御郡代衆御加印申受歸帆仕、
 明船ニて候得は、宇土町津横目船内相改、馬瀬村津方詰
 所幷川口御番所へ當歸帆仕せ可申事
一運上銀入念取立置、七月廿四日、十二月廿四日両度ニ宇
 土御屋敷へ相納、帳面は御會所へ相達可申事
一火用心入念可申事
  右之趣於相背は
 忝茂神文
  年號月           問屋

 七九六
  右條々於相背申は
 靈社神文
  年號月           庄屋

 二十九ヶ條   三十一ヶ條  十三ヶ条   十八ヶ條   十五ヶ條
  廻役人  横目役  御山口  旅人宿  町問屋

  前書略之

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■藤崎宮例大祭と随兵寒合

2018-09-16 07:28:13 | 熊本

 今日は藤崎宮例大祭のメインイベントともいうべき、飾り馬の馬追いが行われる。
随兵祭りとも呼ばれるが、この時期から熊本は秋の気配を深めていくので「随兵寒合(ずいびょうがんや)」と言う。
この時間は「朝随兵」が70団体の飾り馬を引き連れて藤崎宮を出発し、街中を通り抜けて新町の御旅所まで進む。
御旅所では御能が奉納され、午後2時になると夕随兵が新町を出発、藤崎宮到着は夕刻となる。
今年は70団体という大行列となるから、8時・9時になる可能性もある。一日中街中は馬を追う勢子の掛け声で大賑わいである。

朝の散歩を追えて帰宅すると、汗びっしょり、今日は真夏日になりそうだというし、湿度も80~90%、参加する人たちには「随兵寒合」とはいかなかったようで、楽しくもつらい一日になりそうだ。

                      「藤崎宮例大祭」の画像検索結果 
                      http://sendaman.net/archives/1823 のサイトから引用させていただきました。
                      出場団体が紹介されています。こういった団体が70も続きますから壮観なものでしょう。

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