津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■勉強が大変・・・

2018-09-12 10:51:43 | 熊本史談会

 今月は満を持してという訳でもないが「細川忠興軍功記」を取り上げることにした。この本は私の蔵書だが、WEBでは「舞鶴市糸井文庫 書籍閲覧システム」で見ることが出来る。
これは「續群書類従・合戦部」の抜刷といったもののようだが、前書きも奥書もまったくない。
本文は35枚の和紙に印刷、二つ折りで和綴じ製本されているが、二つ折の山の部分に「史籍集覧 細川忠興軍功記 觀奕堂藏」と印刷されているのみである。

また、国立国会図書館のデジタルコレクションでも「史籍集覧の第15冊の中 第188」に紹介されている。
こちらの方が頁数がやや少なめにまとめられているから、配布資料として使わせていただいた。(コピーの準備が一仕事)
それとこちらには私蔵の本にはない、原本の由来が記されていることもある。
「右壹巻東京帝國大學藏本之有明治十年八月以徳川昭武藏本謄寫云々之跋文本再校了
  明治三十五年五月                     近藤圭造

私のブログでも四回に渡りご紹介してきた。
    http://www.shinshindoh.com/gunkouki-1.html
    http://www.shinshindoh.com/gunkouki-2.html
    http://www.shinshindoh.com/gunkouki-3.html
    http://www.shinshindoh.com/gunkouki-4.html (表示が  となっているが の間違いである)

そんなこんなもあってこれを取り上げたのだが、ここ数日詳細な読み込みをしていささか勉強不足を痛感して焦っている。
登場人物の特定や人間関係、事件の背景、場所の確認、関係文書の確認、細川家とのかかわり等多岐にわたる。
15日が史談会の例会、今日を含めて残り3日、試験前の猛勉強といったかんじである。

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■井田衍義・十四ヶ條 會所定法 廿二(6)

2018-09-12 09:53:52 | 史料

  〇別紙血判仕上候役堅之面、堅相守可申候事 つづき

 七九一
  村庄屋
    仕上げ起請文前書
一御高札之面幷諸御法度・御郡御格式此外追々御達筋、毛
 頭破不申様相守、月々無断絶銘々受持之村町人別讀聞せ
 判形取置可申候、若御格式背候者御座候ハヽ急度可申上
 事
一上之御為抜ニ相成申儀御座候ハヽ、不差置可申上事
一御年貢諸上納ニ付、不心得之御百姓御座候ハヽ、急度可
 申上候
一餘地片付方しらへ精々廉直に仕、重て餘地等出來不仕様
 随分意を用ひ可申事
一請持之村町田畑之儀は不及申上、他村之者たり共心を付
 合、明高幷毛荒等出來不仕様取計可申候、尤家分高分等
 猥ニ仕せ申間敷候、若又分ヶ不申候て難叶儀も御座候ハ
 ヽ御達申上、御吟味之上、御差圖次第可仕候事
一諸上納御取立之儀、兼て被仰付置候通、其時々取抜シ相
 成不申候、受持之村町私共より取立相納、御手付役人中
 之手ニかけ可申と譲合申間敷候、勿論御年貢皆濟仕不申
 内、村町之米穀少も取散し不申様くヽり可仕事       扌偏に乄=
一御年貢上納分之内、時分/\之心得を以差引等小拂等仕
 申間敷候、且又上納物町方へ申合聊商ヶ間敷儀仕間敷候、
 尤諸出米銀も同前相心得可申事
一御年貢御取立一人前前揃帳は不及申上、諸割賦之根帳麁
 抹無御座候、随分入念可申事
一作毛不熟付て、若御損引奉願候節毛頭不直之取計不仕、
 大小御百姓立合有躰ニ下見仕出可申候、尤御免算用之仕
 法御格之通檢見先に仕立可申候、若右之始末付て我儘之
 申分仕者御座候ハヽ、早速御達可申上事
一田畑見せ質證文幷一作賣仕せ申間敷候、若賣不申候て難
 叶物御座候ハヽ御達申上、受御指圖可申事
一自分/\は不及申上、村中猥ニ新屋敷を立、田畑之畝ま
 ちを倒し、或山林くね藪を崩し、或ハ堀溝を埋、堤井手
 を迫メ、地根作道又ハ境をせヽり、潟開野開等勝手次第
 ニ仕せ申間敷候、萬一心得違之族御座候ハヽ押留、承引
 於不仕は早速可申上事
一道橋之儀平生心に懸、少ニても損候所々ハ追々取繕、通
 路支不申様相心得可申候、尤夫仕之儀一人ニても私ニ召
 シ申間敷候
一受持之村々御百姓之内、當分為渡世他所へ罷越居申者共
 之儀、踏影人數御改之節、村町人數ニ洩シ不申様入念相
 改書出、本所え呼寄影踏仕せ可申候、若無據子細御座候
 て自村町之人畜を離レ他所へ引越し、向々之人畜ニ加り
 申度段願申者御座候ハヽ、御格之通書附を以可奉伺候、
 惣て村町人畜減不申様相心得可申事
一村町に有來候見圖帳・名寄帳は不及申、従前々之諸帳紛
 失不仕様入念可申事
一役人馬之儀、村中かたおち無之様入念可申事
一諸御用詰人馬不時割共被仰付候趣堅相守、其時々御用無
 支様差出可申事
一御侍様方其外御役人衆方え慮外ヶ間敷儀無之、諸事慇
 懃ニ仕可申事
一萬端之取計、親子兄弟たり共依怙贔屓不仕、第一私欲仕
 間敷事
一塘筋其外御普請之節、御渡被成候丁場御割賦之夫數一人
 も無不足連罷越、被仰付候通相仕廻可申候、且又八代
 幷所々御用之品々、御日限之通相拂可申候、村町用水御
 普請之儀も、竹木被渡下候通無相違仕せ可申事
一御百姓及困窮申様成儀毛頭不仕、頼物無心等申懸間敷事
一私之宿意を以、御百姓に手障悪敷仕間敷事
一被仰渡候御用筋又は御廻状の趣、村中へ申聞ル筋ニて御
 座候ハヽ、其時々人別不洩様急度可申付候
一諸御廻状拝見仕、損不申様平生入念可申候、尤私共留主
 たりとも間違不申様可申付置事
一御役人衆へ手入賄賂會釋ヶ間敷儀仕間敷事
一御用筋ニ付御密談之事、親兄弟妻子たり共堅洩申間敷事
一御尋被成候筋、不依何事少もつゝみ不申、委敷可申上事
一何事ニても相變候様子承付候歟、又は存寄申たる儀共御
 座候ハヽ、早速可申上事
一他所者は勿論、御國者たり共紛敷物共村町へ入込候ハヽ、
 早速遂吟味送出可申候、若相變儀も有之候ハヽ早速可申
 上事
一諸注進延引仕間敷事
一平生御用向随分入念無油断相勤可申候、虚病を構、或は
 御給人衆を申立御用缺し申間敷候、尤大躰之病気は押て
 相勤可申事
一私共儀無據用事御座候て他行仕節、日歸は格別一夜ニて
 も滞り申儀御座候ハヽ、相達候上罷越可申候、勿論差向
 候御用之刻、いか躰之用事御座候とも他出仕間敷事
一常々料理好又は大酒等不仕、第一不行跡之儀無之様相慎
 可申事
一作り子共主人に歸之、わるたくみ仕者有之候ハヽ、兼て
 自他村町ともニ心掛見聞仕可申上事
一御境目幷海邊筋幷在町往還筋村々共、平日心を附、若相
 替儀も御座候ハヽ其節々可申上事
一御百姓之内孝心之者、幷農業出精、御年貢諸出米銀諸公
 役等手全成勤方之者、兼て心掛見聞仕可申上事
一問屋・旅人宿有之所々は、別て御難題之儀出來不仕様相
 心得可申候、勿論問屋・旅人宿無之所々他之者留メ申間
 敷事
一近年別て被為附御心被下候ニ付て、何れも難有奉存、彌
 以農精を出し外之渡世に心をよせす、第一御百姓に成立
 候様常々可申談事
一御山藪之儀、平日心掛、少ニても立茂り候様可申付事
一火用心入念候様、必多度人別ニ可申付事
  右之條々於相背は
  靈社神文
   年號月         庄屋

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