津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■索引のようなもの

2019-07-06 10:10:23 | 徒然

 このブログのスタートが7月(2004年)だったことをふと思い出した。24日が初回だからあと20日弱で15年になる。
悪友が時折連絡をくれて色々話すのだが、一月ほど前、細川家に関連することで何か調べようとすると、「必ずお前のサイトに行きつく。不愉快でたまらん」とのたまう。
そして「索引のようなもんだな」と言ってくれた。
いや~これには我が意を得たりという気持ちである。何よりの評価で思わず顔がほころんでしまった。

 昭和13年から57年迄郷土史「日本談義」を主宰・発刊された荒木精之先生は、その467号に及ぶ膨大な内容を、『日本談義総合索引目録』(全781頁)をまとめ上げられている。晩年子の事に命を懸けられたと伺った。このおかげで、我々は簡単に貴重な記事や資料の所在を知ることが出来るのである。

 幕末の熊本藩の動きをまとめた「熊本藩国事史料」(全10巻)の索引を作り、これをwebにUPして居られた方がある。
 すごい人が居るなーと感心したものだが、現在はどういう理由か見ることが出来ない。(著作権にかかわることか?)
 ご厚誼をいただいているが、今度お会いした時にその事情などお聞きしたいと思っている。

 同様の事で私は、東大史料編纂所発行の「日本近世史料・細川家史料」の人名索引を作り、webにUPした。
 こちらはしばらくしてから、史料編纂所のK教授からメールをいただき、やんわりとおしかりを受けて削除するに至った。
 しかしインターネットの世界の事で、残骸が残って居り、人名を打ち込むとひょっこり自分が作ったものに出会い、苦労して作ったなと感
 慨に浸ることが有る。

過日史談会のN君と電話で話す中で、Dr高田先生の名著「平成肥後国誌」の索引を作っておられるグループが幾つかあることを聞いた。
すばらしい著作だが、内容が膨大であるがゆえに、索引があればな~という思いは深かった。
N君も同じ考えを持っているが、同じ考えの方々が、地道にこのような活動を為さっていることは、誠にうれしい話である。

インターネットが普及し、ある程度の情報はたちどころに捕らえることが出来る。
そういう意味では誠に有難い時代に生きていることに感謝なのだが、それでも捕えきれない情報がたくさんある。
現在「元和九年・覚書」をご紹介しているが、これも「WEB内検索」で人名など打ち込んでいただくと、関係する事柄などに行きつくようにと思っての事である。
或る意味、私のブログはそういう意図が大いに含まれている。
悪友の言、「頭注・脚注、出典が明らかで索引がある本は一級品」はご尤もと同感する。
「お前の記事もちゃんと出典をつけろ、三級品だぞ」といわれると、ムカッとするが、こちらも「お説ご尤も」と思う。
(何段階の三番目かは聞き忘れたが・・?)
無責任な「裏のない記事」がWeb上に大いに氾濫している。便利である一方、怖い一面の方が多いように感じられる。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■元和九年・覚書(閏八月廿六日~閏八月廿九日)

2019-07-06 06:53:14 | 細川小倉藩


         |
         |      閏八月廿六日
         

呼野金山金子奉行 | 一、呼野金山御金子奉行、替遣候也
ノ免任      |
         |        (道服)
水夫ノ古道服   | 一、御加子ノ古たうぶく 
         |
国産ノ雲母ノ産地 | 一、御国ニ有之きらゝの有所、可相尋候事
ヲ尋ヌ      |,
         |  午ノ刻ニ、          (親直)  (用政)近藤秀用の弟                (規矩郡)
松平忠直ヘノ横目 | 一、豊後宰相様ノ御横目衆、駒井右京様・近藤勘右衛門様ゟノ送状、宿送ニて、■■黒原之喜右衛門

ヨリノ送状    |   持来り、則、返事被成候
         | 
         | 一、壱軒 弐間・三間  弥左衛門    一、壱軒 弐間・三間  甚介
         | 一、壱軒 弐間・三間  市右衛門    一、壱軒 弐間・三間  與介
         | 大裏北之新町
         | 一、壱軒 弐間・三間  甚九郎
         |     家数合五軒也
         
唐匣ノ修理    | 一、菊野長十郎方ゟ、切手にて、御からはこ九つそこね候を、よく仕なをし候へと、平兵衛・入道使
         |   にて、被申渡候間、すゝや久兵衛申付候事、長十郎切手取置候也
         |
         | 一、知行所へ、御暇申上候御物頭衆ノ儀、可尋事
         
         | 一、小袖箱弐つ 五つ入、砂糖桶二つ
         
初茸採集     | 一、はつたけ取ニ可遣事、同岩石へ申遣候事
         
忠利へ饗応ノ次第 | 一、御申ノ次第   壬八月廿七日       谷下総
                     同 廿九日       小谷又右衛門
         |            九月 二日       道家次左衛門
         |            同  五日       小笠原民ア少(長元)
         |            同  六日       沢村大学(吉重)
         |            同  七日       長岡右馬助(三渕重政)
         |            同 十二日       村上八郎左衛門(景広)
         |            同 十四日       長岡勘解由(延元)
         |            同 十六日       牧左馬允(興相)
         |            同 十七日       太安寺
         |            同 十八日       三渕與七郎(朽木昭知)
         |            同 廿一日       遠坂越後
         |            同 廿三日       佐藤伝右衛門
         |            同 廿六日       氏家源六(元高)
         |
家改奉行ニ中折紙 | 一、御家改奉行石寺加兵衛・蓑田甚丞・永良権八、此三人ニ、中折帋弐帖かし申候
貸出       |
         |   修善寺和紙                 (平)
長柄ノ覆ノ用ニ修 | 一、しゅぜんじ壱束、御長柄之おゝいノ御用ニ、続兵右衛門・神戸喜平次請取被申事
善寺紙      |                        (敦行)      
全郡奉行へ書付ヲ | 一、拾郡之御郡奉行、書付上可申事
上ゲシム     |
         |     (正直)
         | 一、河喜多五郎右衛門替ニ、深野新介被 仰出候事
         |
         |                ■人扶持
         | 一、宗像清兵衛替ニ、宇野理兵衛被仰付事
         |
         |      
無足人ノ御番帳  | 一、無足衆番帳、上ケ可申候事
         |
         | 一、御郡奉行御留守中、御郡中ニ而申付儀、帳ニ仕、上ケ可申事
         |
         | 一、しゅぜんじ壱束、神戸喜平次・続兵右衛門ニ渡、御鑓ノ御たんノ御用候也
         |       ( ママ )
         | 一、同弐束帖    加々山権左衛門ニ相渡也

         |
         |
         |     (閏八月廿六日ニついては記載ナシ)
         

         |
         |      閏八月廿八日         
         |

馬験持ノ配置替  | 一、御馬しるしもち作太夫儀、御昇衆ノ与を除、本庄久大夫ニ被成御付旨、 御意之由、久大夫被申
         |   候事
         |         わたすけノかねヲしろかねや
馬具作製ノ横目  | 一、しほてのくつの横目御ふち人七蔵ニ被仰付候横目ノ事    
         |         〃〃〃

         |
素麺       | 一、素麺、五貫目入六箱ノ分、可申付候、出来次第ニ可上事
         |
         | 一、御代官被 召抱候は、利斎存知之者弐人在之由候事
         |
郡中触状     |   柏木仁右衛門与須藤與介ニ持せ遣   壱つハ、しゝいぬ 
  猪犬     | 一、御郡中へ廻触状、四つ内  壱つハ、川たけ
  川茸     |                壱つハ、御留守中ニ御印ノ被仕立候御帳ノ儀
  御印帳    |                壱つハ、銀ノきらゝ有所ノ儀               
  銀ノ雲母   |
         |   道家左近右衛門与高並茂太夫申付事
         | 一、銀屋七右衛門御仕事仕候御横目ノ事
         |
         |   〇コノ間、記事欠落ス
         |
         |
         |      閏八月廿九日         
         | 一、安斎六兵衛三郎右衛門妻子乗せ申舟三艘可申付御意事

         |   〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃
         |
         | 一、御迎ニ下被申候女房衆乗舟ノ儀可相尋事
         |   〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃
         |
         | 一、小倉川口出米之儀出入切手なしニ可出候当年中可仕 御諚事
         |   〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃〃〃 
         | 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする