このブログのスタートが7月(2004年)だったことをふと思い出した。24日が初回だからあと20日弱で15年になる。
悪友が時折連絡をくれて色々話すのだが、一月ほど前、細川家に関連することで何か調べようとすると、「必ずお前のサイトに行きつく。不愉快でたまらん」とのたまう。
そして「索引のようなもんだな」と言ってくれた。
いや~これには我が意を得たりという気持ちである。何よりの評価で思わず顔がほころんでしまった。
昭和13年から57年迄郷土史「日本談義」を主宰・発刊された荒木精之先生は、その467号に及ぶ膨大な内容を、『日本談義総合索引目録』(全781頁)をまとめ上げられている。晩年子の事に命を懸けられたと伺った。このおかげで、我々は簡単に貴重な記事や資料の所在を知ることが出来るのである。
幕末の熊本藩の動きをまとめた「熊本藩国事史料」(全10巻)の索引を作り、これをwebにUPして居られた方がある。
すごい人が居るなーと感心したものだが、現在はどういう理由か見ることが出来ない。(著作権にかかわることか?)
ご厚誼をいただいているが、今度お会いした時にその事情などお聞きしたいと思っている。
同様の事で私は、東大史料編纂所発行の「日本近世史料・細川家史料」の人名索引を作り、webにUPした。
こちらはしばらくしてから、史料編纂所のK教授からメールをいただき、やんわりとおしかりを受けて削除するに至った。
しかしインターネットの世界の事で、残骸が残って居り、人名を打ち込むとひょっこり自分が作ったものに出会い、苦労して作ったなと感
慨に浸ることが有る。
過日史談会のN君と電話で話す中で、Dr高田先生の名著「平成肥後国誌」の索引を作っておられるグループが幾つかあることを聞いた。
すばらしい著作だが、内容が膨大であるがゆえに、索引があればな~という思いは深かった。
N君も同じ考えを持っているが、同じ考えの方々が、地道にこのような活動を為さっていることは、誠にうれしい話である。
インターネットが普及し、ある程度の情報はたちどころに捕らえることが出来る。
そういう意味では誠に有難い時代に生きていることに感謝なのだが、それでも捕えきれない情報がたくさんある。
現在「元和九年・覚書」をご紹介しているが、これも「WEB内検索」で人名など打ち込んでいただくと、関係する事柄などに行きつくようにと思っての事である。
或る意味、私のブログはそういう意図が大いに含まれている。
悪友の言、「頭注・脚注、出典が明らかで索引がある本は一級品」はご尤もと同感する。
「お前の記事もちゃんと出典をつけろ、三級品だぞ」といわれると、ムカッとするが、こちらも「お説ご尤も」と思う。
(何段階の三番目かは聞き忘れたが・・?)
無責任な「裏のない記事」がWeb上に大いに氾濫している。便利である一方、怖い一面の方が多いように感じられる。