8中津郡元永村百姓等 | 任 御諚ニ乍恐御理り申上条々之事
申状案 | (仲津郡)行橋市元永
陸役ノ筋目 | 一、元永村之儀ハ、余村ニ相替、先年ゟ、岡役仕ル筋目之御百性斗二て御座候故、舟持申御百性壱人
| (漁)
賃加子 | も無御座候、りやう仕者も壱人も無御座候ニ、御加子役仕ニ付、水夫御用之時は、方々ニて、賃
| 加子斗ニて御役目調申ニ付而、百姓めけ申由、被及 聞召候而、御加子役御免被成被下候間、忝
| 奉存候処ニ、去年之御免御奉行被仰候は、御水夫御免シ被成、此忝さハ、何ニて御礼可申上候哉、
高免 | 御免を上り、御請仕候へと、稠敷被仰付、去年ゟ高免ニ罷成申候、其上、岡役御荒仕子夫米・御
| 薪米、此外御郡役毛頭不残被仰付候故、めいわく仕候処ニ、其後、浦々ゟ御加子御やとい被成、
| 為御賃米、御水夫壱人ニ付、一日ニ御米弐升宛被下候へ共、りやう仕浦並ニ、春秋之御菜米ニ御
| 引次被成候故、御百姓前ニ、御米御算用請取申議ム御座候事
櫓手ハ本百姓ノ荒 | 一、元永村、高千百五拾石余ノ内、残本百姓之内ニハ、舟手を存たるもの無御座候条、おか役ニ被仰
仕子 | 付可被下候、此中も櫓手・岡手之御改可有御座と奉存候条、今度是非共、御分別被成、筋目之岡
| 役被仰付可被下候、か様ニ申上候儀も、以来、御百姓仕度奉存、申上候事
深田 追田 | 一、元永村之儀ハ、余村と相替り、田畠悪所ノふか田・さこ田斗ニて御座候ニ付、麦まき申議も無御
| 座候、其故、百姓めけ申ニ付、田地大分他村ニ出作ニ付、其御年貢之上、まどい仕り、百姓めけ
水陸一方ノミノ役 | 申候條、おかニ成共、水夫成共、一方之御役目被仰付可被下候、右之通ニて、御百姓めけ、年々
儀ヲ願ウ | 御年貢ニ、しち物置申儀ハ、御代官能々御存知之前ニて御さ候事
| 右之通、少も相違無御座候間、乍恐、被聞召分、以来、御百姓続申様ニ、被仰付可被下所、如件
| 元和九年十一月十五日 仁右衛門尉
| 五郎兵衛
| 七郎右衛門尉
| 源蔵
| 善右衛門
| 又介
| 忠兵衛
| 五郎右衛門尉
奉行中宛 | 御奉行衆中 甚右衛門尉
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惣奉行等用状案 |
忠利裁許 | 一、右之面書ニ付、被 仰出候事、
| 一、日比、水夫壱人ニ付、一日ニちん米弐升宛被遣分ハ、御菜米ニ差次、水夫手前へ不取候段、無紛
| 候間、兵粮米前かとのことく被遣、其上ニ、村中ゟ仕立候銀、壱人ニ付、拾五匁宛之分をも、此方
| ゟ可被遣候、然上ニ、陸役之内、用水普請・道作、御荒仕子人から之事、万小遣ニ申付候、夫か
| ら之事、右四人之水夫手前之分、被成御赦免候事
御菜米免除 | 一、御菜米、免被遣候事
| 以上
| 元和九年十一月廿七日 西郡形ア少
| 宮部久三郎殿 浅山清右衛門
| 佐方少左衛門尉殿 仁保太兵衛
| 横山助進
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