津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■元和九年・十一月「中津郡元永村百姓等申状案」

2019-07-25 06:54:45 | 細川小倉藩

                     
8中津郡元永村百姓等   
|      任 御諚ニ乍恐御理り申上条々之事

 申状案         |  (仲津郡)行橋市元永 
  陸役ノ筋目      | 一、元永村之儀ハ、余村ニ相替、先年ゟ、岡役仕ル筋目之御百性斗二て御座候故、舟持申御百性壱人
             |         (漁)
  賃加子        |   も無御座候、りやう仕者も壱人も無御座候ニ、御加子役仕ニ付、水夫御用之時は、方々ニて、賃
             |   加子斗ニて御役目調申ニ付而、百姓めけ申由、被及 聞召候而、御加子役御免被成被下候間、忝
             |   奉存候処ニ、去年之御免御奉行被仰候は、御水夫御免シ被成、此忝さハ、何ニて御礼可申上候哉、
  高免         |   御免を上り、御請仕候へと、稠敷被仰付、去年ゟ高免ニ罷成申候、其上、岡役御荒仕子夫米・御
             |   薪米、此外御郡役毛頭不残被仰付候故、めいわく仕候処ニ、其後、浦々ゟ御加子御やとい被成、
             |   為御賃米、御水夫壱人ニ付、一日ニ御米弐升宛被下候へ共、りやう仕浦並ニ、春秋之御菜米ニ御
             |   引次被成候故、御百姓前ニ、御米御算用請取申議ム御座候事
  櫓手ハ本百姓ノ荒   | 一、元永村、高千百五拾石余ノ内、残本百姓之内ニハ、舟手を存たるもの無御座候条、おか役ニ被仰
  仕子         |   付可被下候、此中も櫓手・岡手之御改可有御座と奉存候条、今度是非共、御分別被成、筋目之岡
             |   役被仰付可被下候、か様ニ申上候儀も、以来、御百姓仕度奉存、申上候事
  深田 追田      | 一、元永村之儀ハ、余村と相替り、田畠悪所ノふか田・さこ田斗ニて御座候ニ付、麦まき申議も無御
             |   座候、其故、百姓めけ申ニ付、田地大分他村ニ出作ニ付、其御年貢之上、まどい仕り、百姓めけ
  水陸一方ノミノ役   |   申候條、おかニ成共、水夫成共、一方之御役目被仰付可被下候、右之通ニて、御百姓めけ、年々
  儀ヲ願ウ       |   御年貢ニ、しち物置申儀ハ、御代官能々御存知之前ニて御さ候事
             |   右之通、少も相違無御座候間、乍恐、被聞召分、以来、御百姓続申様ニ、被仰付可被下所、如件
             |     元和九年十一月十五日                  仁右衛門尉
             |                                 五郎兵衛
             |                                 七郎右衛門尉
             |                                 源蔵
             |                                 善右衛門
             |                                 又介
             |                                 忠兵衛
             |                                 五郎右衛門尉
  奉行中宛       |         御奉行衆中                   甚右衛門尉
             |
  惣奉行等用状案    |
  忠利裁許       | 一、右之面書ニ付、被 仰出候事、
             | 一、日比、水夫壱人ニ付、一日ニちん米弐升宛被遣分ハ、御菜米ニ差次、水夫手前へ不取候段、無紛
             |   候間、兵粮米前かとのことく被遣、其上ニ、村中ゟ仕立候銀、壱人ニ付、拾五匁宛之分をも、此方
             |   ゟ可被遣候、然上ニ、陸役之内、用水普請・道作、御荒仕子人から之事、万小遣ニ申付候、夫か
             |   ら之事、右四人之水夫手前之分、被成御赦免候事
  御菜米免除      | 一、御菜米、免被遣候事
             |     以上
             |    元和九年十一月廿七日          西郡形ア少
             |        宮部久三郎殿          浅山清右衛門
             |        佐方少左衛門尉殿        仁保太兵衛
             |                        横山助進
             |  
  

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