津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■狩野直喜の「軸」

2019-07-12 14:10:52 | オークション

 過日、N君が電話をくれた際、「狩野直喜の軸」がヤフオクに出品されていると教えてくれた。
調べてみると、「鑑定 中国学者・【狩野君山】 三行書 掛軸 熊本・狩野直喜・羅振玉 真作 Yahoo!かんたん決済 注目」とあって、15人が応札、現在18,824円である。
身内としてお軸の一本くらい持っておきたいとは思うものの、只今金欠の真っ只中で、早々にあきらめてしまった。
思い返すと、昭和19年祖父母・父が亡くなった後、父祖の地熊本に帰熊したさい母は200冊ほどの蔵書とお軸を持ち帰っていた。
その中に数冊の君山老(狩野直喜)の書籍が含まれていたのだが、昭和28年の水害で全て流失してしまった。水害は親の仇である。
「軸」はともかく著書はいくつかは手元に置きたいとも思うが、夫々、とても内容が理解できないから、こちらも躊躇している。

           狩野 直喜: 本 - Amazon.co.jp
             ヤフオク:狩野直喜

             日本の古本屋:狩野直喜   

 

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■元和九年・十一月「規矩郡柳村百姓左助等申状案」

2019-07-12 11:43:37 | 細川小倉藩

   表紙 元和年比ト見へ候       「庄屋百姓等申状(訴願目安)案 幷 惣奉行等用状(裁許裏書案」   

1 規矩郡柳村百姓左助   |
 等申状案        |    申上
   柳村慶長十四年ノ検 | 
   地ニ高上リ迷惑畝竿 | 一、規矩郡之内柳村弐拾町分と申在所、慶長拾四年之年、御検地被成候処ニ、田畠元高上り、畝竿詰    
   詰ル        |   り申候而、百姓迷惑奉存候事
   ソノ内訳      | 一、慶長六年之御検地、高百六拾八石八斗八升七合、慶長十四年之御検地ニ、高五拾七石弐斗六升八
             |   合八夕上り申候、高弐口合弐百弐拾六石壱斗五升五合八夕ニ成申候ニ付、百姓迷惑仕候事
             | 一、慶長六年之御検地、御帳面高ニ被仰付可被下候、右之分ニ不被仰付候ハヽ、御奉行を御出シ被成、
             |   有躰ニ上中下之所、無甲乙、畝竿有様ニ被仰付可被下候、百姓下々ニ而迷惑之由、申候へとも、
             |   此通申上儀不罷成候事
   百姓逃散ス     | 一、慶長十四年之御検地、請申百姓多走り申候、至于今、他国ゟ牢人・百姓も此村中ニ壱人も不参候
   他国ヨリ一人モ来住 |   条、何共迷惑ニ奉存候事
   セズ        |              (是門)米田家二代是政弟・藤十郎、寛永九年没・62歳
   元和七年ヨリ米田是 | 一、元和七年之八月ゟ、米田與右衛門尉殿御知行ニ被成候へとも、何にても非分之儀不被仰付候、元
   門知行ス      |   和八年ニ計舛御かへ被成候処ニ、払斗を弦懸斗ニ被成候、延米御座候条、納申候へ共、延米三石
   払舛ヲ払弦懸斗ニ延 |   五斗余、百姓中ニ戻シ被下候、則、銘々物成高割付被下候、如此、有躰ニ被仰付候条、御給人ニ
   米ハ戻サル     |   申分無御座候事
   知行主ヘハ申分ナシ |   右ノ通申上候儀、百姓何共迷惑ニ奉存候へとも、今度 御目安箱御出シ被成候付、如此御理り
             |   上候、以上
             |     元和九年十一月十五日            柳村廿町 左助
             |                            頭百姓 源兵衛
             |                            小百姓 喜介
             |                              同 彦市
             |                              同 惣市
             |                              同 善右衛門
             |                              同 次郎左衛門尉
             |
             |
  惣奉行等用状案    |   高五拾石分、役儀免被遣也
  五拾石分役儀免除   |     元和九年十一月廿七日       西郡刑ア少 (清忠)
             |                      浅山清右衛門
             |         吉田茂左衛門尉殿     仁保太兵衛 (慰英)
             |         平井五郎兵衛殿      横山助進  (重嘉)
             |    

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■久しぶりの図書館行

2019-07-12 08:26:52 | 徒然

 昨日は所用の帰り道に、久しぶりに図書館行き、いつ以来だろうと思うくらいである。
あるお宅の先祖付けをコピーし、折角来たのだから本を借りて帰ろうと思い以下の二冊を借りる。

  ■磯田道史著「近世大名家臣団の社会構造」東京大学出版会、9,400円+税
     武士という身分に生きた人々の具体像をあざやかに描く
     近世武士の中核的存在,大名家臣団を対象にその社会が抱える「違いの構造」を解明.歴史社会学や歴史人口学の成果を活用し,
     さらには「身なり」「しぐさ」の差にも注目.武士という身分に生きた人々の具体像をあざやかに描き出す.

  ■福田千鶴著「近世武家社会の奥向構造」 吉川弘文館、10,000円+税

     近世政治権力の解明には従来の公儀研究(表向=男の世界)に加え、〝奥向〟という日常の政務を行ない、当主と妻子が生活した
     空間の果たした役割を追究する必要がある。表方(おもてかた)・奥方(おくかた)に分かれていた奥向の構造を各職制やその特質、
     一夫一妻の原則、庶出子の処遇といった妻妾制の展開、井伊・真田ら大名家と将軍家の交流などから鮮やかに描き出す。

 噂にたがわずなかなか面白い。値段が高くて購入をためらっていたのだが、現物を確認し購入しようかと思い至っている。
それというのも、前者は 近世大名家臣団の社会構造 (文春学藝ライブラリー) 文春学藝ライブラリーから文庫本が出ていて、値段もお手頃で入手できる。
後者は文庫本化はされないのではないか。古書を安く手に入れるより仕方がない。

下手な小説を読むより、よっぽど夢中にさせてくれる。☆☆☆☆☆

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