津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■元和拾年 萬覚書(3)

2019-08-24 07:31:07 | 細川小倉藩

                  (元和十年三月)三日

         |   (宗茂)
         | 一、立花飛騨様ゟ御飛脚参候、則、御返書出申候間、余田忠三郎ニ、持せ遣申候事
         |      召し初め
忠利新造ノ船ニ乗 | 一、御舟ニめしぞめ被成候事
初        |   (忠政)
森忠政ノ音信物  | 一、森美作様ゟ御使者、萩原平右衛門と申歩之小性参候、杉原三拾束、らうそく五百挺参候、御使ニ
         |     壱つ・御道服壱つ
同使者へ贈与品  |   小袖弐つ被遣候事                        (吉重)
谷主膳室ニ慶事ア | 一、谷主膳殿御内儀、御よろこび候ハヽ、上方へ御小早可差上候、其時、沢村大学方へ可相尋 御意
レバ上方へ小早ノ |   ノ事
用        |
端午ノ帷子ニ出府 | 一、五月之御帷子、江戸へ持下候御奉行、上田忠蔵・村田彦市郎下シ被可申旨、被 仰出候事
ノ奉行      |
鷹師十二人    | 一、御鷹師拾壱弐人御用可申旨、被 仰出候事
鷹山       | 一、御鷹山ニ参候者ハ、定り有之 御意事
         |                  
         | 一、森美作様ゟの御使者ニ、舟へ御樽・肴鮑廿、被遣候事
         |


                  (元和十年三月)四日

菊野某草履取   | 一、菊野長十郎ニ被遣ざうり取三蔵、やくニ不立由候間、彼者之おや、当津馬借町ノ孫左衛門返ス由
         |   申候て、長十郎内上田弥兵衛つれ来候間、右ノ親ニ相渡候へと、申渡候事
忠利茶屋ニアリ  | 一、熊谷平左衛門所ゟ、文箱壱つ、次飛脚ニ而、午ノ上刻ニ参着候を、御茶屋ニ御座候付、本庄宅介
         |   ニ持せ、進上申候事、御返書、四日ノ酉ノ上刻ニ出ル
立退キシ家臣ヲ連 | 一、中村長右衛門、二月晦日ニ立のき、三月二日ニ下関ニ而、尋相申、召連帰候事
帰ル       |
忠利書状三齋宛  | 一、中津ヘノ御書、御歩之小姓被下村六左衛門・星出長五郎ニ持せ遣候
         |

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■御恵贈御礼「澤家累代の歴史」「ヒマラヤの東西を分ける世界のドングリ文化」

2019-08-24 06:04:21 | 書籍・読書

           

 共に史談会の会員の澤氏の御作である。「澤家累代の歴史」は澤氏がお宅に残る先祖附その他の文書を10年以上かけて読み下すとともに、関係する所に出かけられたり、またいろいろな器物などの写真を添付し、解説をつけられ見事な出来上りとなっている。
先祖附は文書を特別なソフトを活用して一行づつ切り取り、そのわきに釈文と読み下しを並列するという手の入れようである。
10年かかったというのは、この特別なソフトを縦横無尽に使いこなすのに時間がかかったようだ。
284頁の及ぶ大部で県立図書館に寄贈されるようだが、和綴じ製本も含めて自力で作られたというから驚き・・・その出来ばえに専門家が驚かれていると聞く。

 今一冊の「ヒマラヤの東西を分ける世界のドングリ文化」は環境デザイナーという御仕事柄もあろうが、趣味の世界に入られて、世界のドングリ事情を調べるために海外旅行を度々重ねられて、今や世界のドングリ研究者とも交流をもたれるドングリ博士ともいうべきお人である。
6月の史談会例会で世界のドングリ事情をお話しいただき、大好評を得た。企画者として大いに鼻を高くしたところである。
この冊子は、その折の資料をまとめられたものであり、御恵贈を給わった。

 少々遅きに失したが、ここにご紹介し御礼申し上げる。

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